「行くな」と止める声は届かず… 炎上する家に残された愛犬救出を試みた女児が死亡
優しく愛情深い女の子にとって、かわいがっていた犬は家族。救いに行くことに迷いはなかったようだ。
「燃え盛る家の中に、大事にしている犬がいる…」。それに気づいた小学6年生が家に飛び込んだまま帰らぬ人となったことを、アメリカのメディア『New York Post』などが報じた。
■突然の火災発生
アメリカ・フロリダ州で暮らしていた小学6年生のライリー・バイスラーちゃん(11)は、ペットの世話もせっせとこなし、優しく愛情深い女の子だったという。
そんなライリーちゃんが母親と暮らす自宅で、ある日いきなり火災が発生。同宅を含む2軒が炎上したが、ライリーちゃんはすぐに外に飛び出し無事だった。
だがその直後、ライリーちゃんは驚いた様子で燃え盛る家に向かって駆け出した。気づいた隣人らが「ダメだ」と大声をあげたがライリーちゃんは聞かず、そのまま家に飛び込んでしまった。
■少女の死
大人たちが救おうと試みたが、ライリーちゃんは逃げ出すことができず、自宅で死亡した。死因は煙による一酸化炭素中毒だったとみられている。
ライリーちゃんが燃える家に入ったのは、飼っていた生後7ヶ月の子犬2匹を救うためだった。火災の原因については不明だが、当局は「事件性はない」との見方を発表している。