松本人志・東野幸治も触れる「個人・コア視聴率」 TVが新時代に移る理由とは
高齢者を切り捨てる視聴率がなぜよいのか。テレビがどう変わるのか。なぜ第7世代芸人が躍進するのか。
■テレビ絶望の時代
コロナ禍以前は、テレビは高齢層が支配し、YouTubeは主に10代のコンテンツになっていたところ、コロナ禍以降は石橋貴明らが参入し、なんとかYouTubeにエンタメの活路が見出せるかという状態。
こうなると、いずれはネットメディアに、エンタメを追求したいプレーヤーやトレンドの中心が移らざるを得ない。しかし人口比の力としては、テレビがメインであり続ける。不安定な過渡期が長く続くように思われた。
■変化の是非
故に、視聴率基準の変更は、日本社会に対して極めて大きな意味を持つ。まず世帯視聴率か個人視聴率かの違いが大きい。NHKやニュース番組がよく観られる傾向から、バラエティや音楽番組が救われる格好。
さらに、概ね、13歳から49歳の視聴率を指すコア視聴率ともなれば一層この傾向が強まる。東野はコア視聴率を採用するテレビ局に対し、配慮深く「いいのか悪いのかわかりませんけど」と。
コア視聴率は、東野が「50歳以下しか相手にしていない」と言う通りで、それでよいのかという戸惑いもあるだろう。