幼児がAmazon操作し28万円分ものアイス購入 42人分のチキンが配達された例も
難しい用語や決済方法を理解できないが、クリックやタップは一瞬で完了。子供には注意が必要だ。
アメリカの家庭に、突然918本ものアイスキャンディーが配達された。請求額はなんと28万円。オンラインショッピングの様子を子供がじっと見ていることに加え、アカウントは常にログインされている状態。これらの危険性をイギリスの『INDEPENDENT』などが報じている。
■突然届いたアイス
アメリカ・ニューヨーク州のある女性宅に、アニメキャラクターのスポンジ・ボブがデザインされた可愛らしいアイスキャンディーが、ある日突然918本もAmazonから配達された。
不思議に思った女性が購入者を確認すると、そこには娘のジェニファー・ブライアントの名が。ただちにジェニファーさんに連絡したが、「そんなものを購入した記憶は一切ない」という返事だった。
■28万円分の購入履歴
しかし、ジェニファーさんが自身のAmazonアカウントの購入履歴を確認すると、アイスキャンディーを購入しており、金額は2618.85ドル(日本円にして約28万円)と示されていた。
そこでジェニファーさんは、息子のノアくん(4)がスポンジ・ボブの大ファンであることを思い出した。ノアくんはパソコン上で大好きなスポンジ・ボブを見たかっただけだが、たまたま開かれたのがAmazonの商品ページだった。
そして適当に触っているうちに、28万円分ものアイスを購入する事態に発展してしまった。
■シングルマザーで苦学生
Amazonに事情を説明し、返品と返金の手続きを希望するも、拒否されたジェニファーさん。一児の母親にして、仕事もしながらニューヨーク大学で社会福祉学を学んでいるジェニファーさんには、そんな金銭的余裕はなかった。
すると彼女の非常事態を知った友人が、クラウドファンディングを設立。ジェニファーさんに同情する心温かい人々から、たくさんの寄付が集まっているという。
■ソファーや大量のチキンまで
同様のアクシデントは過去にも起きている。2019年10月にはカリフォルニア州サンディエゴで、2歳の女の子がスマートフォンを操作し、Amazonから約46,700円のソファーが到着。
また昨年11月には、フィリピンのセブ市で、7歳の少女がフードデリバリーを誤って大量に注文。42人分のチキンを配達するバイク便の群れが、自宅前の狭い道をふさいだという。
大人が想像する以上に子供は賢く、オンラインショッピングのプロセスをじっと見ているうちに、ボタン操作を覚えてしまうのだろう。重要なサイトはその都度ログアウトするなど、親の側に対策が必要だ。
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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ)