スギ薬局会長夫妻にワクチン優先枠便宜 西尾市は「秘書から執拗に要請あった」

スギホールディングス会長は過去にアナフィラキシーを経験しており、ワクチン接種は希望していなかったという。

2021/05/11 18:10

■報道機関からの指摘で取り消し

スギ薬局

受諾せざるを得なかった背景について、スギホールディングスから市はスポーツジムの無償提供を受けていることと、傘下のスギ薬局と市が包括協定を結んでいたことがあるという。副市長は「市に多大なるご支援をいただいており、何らかの形でお力になりたいと思った」と話す。

10日に、この件について地元報道機関から指摘があったことを受けて、予約を取り消した。


関連記事:河野大臣、新型コロナ用ワクチン接種時期を明言 「コロナ対策の切り札」

■会長はワクチン接種を希望せず

スギホールディングス広報室は、しらべぇ編集部の取材に対して「会長自身は過去にアナフィラキシーを経験しており、ワクチン接種は希望していなかった。また相談役である会長夫人が肺がんを患い大きな手術を受けていた」。

「そのため、当社秘書が一日も早いワクチン接種をとおもんばかったことが今回の事態の発端。今後このようなことがないように努めてまいる」と述べた。

・合わせて読みたい→「これこそ運命」 ワクチン開発会社の部長も“河野太郎”さんだった…

(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

【Amazonセール情報】ココからチェック!