隣人トラブルで牛糞の激臭攻撃 違法行為にならず行政や警察はノータッチ

堆肥となる前の牛糞は、ひたすら悪臭が漂う。それを隣家との境界線に山積みにするとは…。

臭い・悪臭
(Ake Ngiamsanguan/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

古今東西を問わず、 大なり小なり発生しているご近所トラブル。アメリカ・ミシガン州ではここ数ヶ月にわたり、それが発端でとんだ悪臭騒ぎが発生しているという。『WDRB-TV』『FOX2 Detroit』などが報じた。


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■「嫌がらせじゃない」

騒動は、ミシガン州ウォッシュトノー郡のロディタウンシップという小さな町で、昨年から起きていた。敷地の境界線をめぐり隣家と口論した男性。その後、76メートルにわたる隣家との境に牛糞を大量に積み上げ、嫌がらせとも言える行為に出た。

問題は、積み上げられた牛糞がまだ生々しい状態で、とんだ悪臭を放っていること。そして男性が「牛糞は大事な肥料。まさに堆肥化させるところだ」と主張し、隣家への嫌がらせを否定していることだ。

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■違法行為と認められず

隣家の主であるウェイン・ランバースさんは、「臭くて窓も開けられない」と通報。だが、現場の調査に向かった警察や行政の職員は、違法行為とは言えないと判断した。

男性は牛糞の山をギリギリ自分の敷地内に積んでおり、「近所迷惑ですよ」と男性に注意するのが精一杯だという。

『FOX2 News』の取材に、ランバースさんはあきれた表情で、「うちは祖父の代から1世紀以上この土地に暮らしています。境界線についてこんな形でもめるとは」と話している。

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■堆肥化は野原で行う作業

牛糞は畑を耕す優れた有機肥料になるが、いきなり畑にまくことはせず、まずは堆肥化させる。牛糞の病原菌や寄生虫が死滅し、無臭の状態になるまで時間をかけてゆっくり醗酵させ、そこで初めて肥料となるのだ。

農家は悪臭の問題を回避するため、通常、牛糞の堆肥化はだだっ広い野原などを利用して行っているという。


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■ご近所・隣人とトラブルの経験は?

しらべぇ編集部が全国10〜60代の男女1,789名を対象に調査したところ、「ご近所トラブルに巻き込まれた経験がある」と回答したのは全体の24.7%だった。

男性ではカミナリおやじ化する人が増えると言われる50代で、女性ではひとこと言わないと気が済まない人が増えると言うれる60代で、ポイントが高いようだ。

ご近所トラブル

高齢になるにつれ強くなる正義感、しかし口論に発展した場合、逆恨みによるトラブルを招くことも少なくない。状況と相手の人物をじっくりと見極めることがまずは大事なのだろう。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2020年2月21日~2020年2月26日 
対象:全国10代~60代の男女1,789名(有効回答数)  

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