コロナ禍で増加しているサイバー犯罪 注意すべきポイントを弁護士が解説
コロナ禍ではどんなサイバー犯罪が増えている? 注意すべきポイントなどを弁護士が解説。
新型コロナウイルスの影響により、私たちの生活は一変しました。新しい生活様式の中では新たな犯罪も生まれており、身近な問題でとくに注意すべき点について解説します。
■コロナ禍でサイバー犯罪が増加?
コロナ禍では、「サイバー犯罪が増加している」という話も。具体的にはどんな犯罪が増加しているのでしょうか。齋藤健博弁護士によると…
齋藤弁護士:ツイッター上での発信者情報開示請求の件数が増えているように感じています。時間ができ、サイバースペースでの攻撃・イライラからくる攻撃的な発言を受けて、発信者情報開示請求を受けてしまった事例の相談を受けることが増えました。実際に私も、コロナ禍真っ只中に攻撃されたことがあります。
■アカウント乗っ取り被害にも注意
SNS上でのトラブル以外にも、気をつけたほうがいいサイバー犯罪はあるのでしょうか。
齋藤弁護士:SNSアカウントの乗っ取りには気をつけていただきたいです。デジタル化が進む現代では、アカウントが乗っ取られることで口座情報まで乗っ取られることも少なくありません。多少面倒かもしれませんが、定期的にパスワードの変更をすることは有効だと考えています。
■8人に1人が乗っ取り被害に
SNSアカウントの乗っ取り被害は、決して他人事ではありません。しらべぇ編集部にもこのような調査データがあります。
編集部が全国の10代~60代のSNSユーザーの男女888人を対象に実施した意識調査では、全体で12.2%の人が「SNSアカウントを不正に乗っ取られた経験がある」と回答。
性・年代別に見ると、10代が男女ともに2割を超える高い割合となりました。
人と人との接触を減らさなくてはならない今、SNSやインターネットはなくてはならないものになりました。セキュリティー面や、文字でのコミュニケーションには注意していきましょう。
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(企画・文/弁護士・齋藤 健博)
対象:全国10代~60代の男女1,844名 (有効回答数)