7歳の小学生女児が同級生に髪を切られる事件発生 父親が学校に苦情を申し立て
その危険な計画を、担任の教師や図書館の司書教諭は知っていた。だが止めようとはしなかった。
このほどアメリカのある小学校で、7歳の女子児童が同級生にバッサリと髪の毛を切られる被害にあった。恐怖と悲しみで、涙をこぼしながら帰宅したことを『NBC News』『The Sun』ほか海外メディアが報じている。
■同級生に髪を切られる
事件は、アメリカ・ミシガン州イザベラ郡のマウント・プレザント市にある、公立のガニアード小学校で起きた。3月24日午後、スクールバスで帰宅したジャーニー・ホフマイヤーちゃん(7)は、ボロボロと涙を流しながら父親のジミーさんの胸に飛び込んだ。
三人姉妹の次女で、天然パーマのロングヘアがお気に入りだったジャーニーちゃん。その髪の毛がバッサリとカットされていることに、ジミーさんもすぐ気づいたという。
■大人2名が加担
ジャーニーちゃんは、「同級生の子が教卓にあったハサミで、私の髪を切ったの」と説明。ジミーさんが「子供が誰かの髪の毛を切るなんて、危ないからやってはならないよ」と話したところ、「でも先生もいた」と答えた。
担任教師が「不ぞろいの部分を目立たなくさせたほうがいい」と助言し、図書館の司書教諭も手を加えていたというのだ。結果としてジャーニーちゃんの髪は片方だけが特に短くなってしまい、2日後には美容院で全体的にカットしてもらったという。
■「誠実さに欠ける」と父親
この件に関し、ジミーさんは同級生の保護者と校長に苦情を入れた。しかし、学校側や教育委員会の対応や謝罪は誠意に欠けるとして、ジミーさんは今、ジャーニーちゃんを私立の学校に転校させることを検討している。
現在、人種差別によるヘイトクライムが多発するアメリカだが、デトロイトから240kmほど離れた人口2万5,000人のマント・プレザント市に暮らしているのはほとんどが白人だ。ジャーニーちゃんも髪を切った同級生の女の子も、そして教師も白人だという。
■けがする危険性も
7歳児が大人用のハサミを手にするなど、刃先が目や頬を突つく可能性もあり、誤って耳介を切ってしまうもしれない非常に危険な行為だ。
教師や図書館の司書教諭が見ているなかで行われたという事実にも、「もはや集団リンチにも通じる悪質さだ」との声が上がっている。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)