「こと座流星群」の神秘的映像を学芸員が撮影に成功 流れ星を見るコツを聞いた
この時期に観察が難しい「こと座流星群」の撮影に見事に成功。次の流れ星出現ポイントは…
2021/04/25 12:30
22日深夜、こと座流星群が一番の見頃を迎えた。近年この時期の天気の影響から、こと座流星群を撮影することは難しかったが、奇跡的に富士市で撮影に成功した学芸員がいる。しらべぇ取材班は、「流れ星を見るコツ」を詳しく聞いた。
■富士市のカメラがとらえた
22日午後11時頃から23日未明までの間に、こと座流星群の撮影に成功したのが、平塚市博物館の天文担当学芸員・藤井大地氏。
昨夜はこと座流星群の流星や火球が多く流れました。2021年4月22日深夜~23日未明にかけて流れたこと座流星群の流星を、富士から南の空に向けた広角カメラで見た様子です。一晩で流れた流星を、一度に流しています。次はみずがめ座エータ流星群が、5月6日未明にピークを迎えます。 pic.twitter.com/2cFlqHTxxr
— 藤井大地 (@dfuji1) April 22, 2021
藤井氏の実家にある富士市のカメラが、奇跡的にとらえた。当日藤井氏は平塚市の自宅で観測していたそうだが、曇っていたために、肉眼で観測することはなかなか難しかったという。
しかし、「富士市では肉眼で観測できたはず」と話す。この日は、とても明るい火球も流れたため、SNS上では「火球出現」という投稿が多くみられた。
■計50台のカメラで観測中
藤井氏は、富士市と平塚市に計50台のカメラを設置し、2010年から本格的な観測を常時続けている。
流れ星を見るコツについて「流星群が一番多く流れる時期に、空をまんべんなく見ること」と話す。今回のこと座流星群は、1時間に10個程度見ることができたという。放射点を中心に星が花火のように流れていくのが特徴だ。