愛犬誘拐で毒塗りの骨と脅迫状が届く 「お宅の犬は吠えすぎだから死んでもらう」
大切なペットが他人に誘拐され、殺されてしまう…。想像するだけで、怒りが湧く人は多いだろう。
ある家の庭で遊んでいた愛犬が連れ去られ、代わりに毒が塗られたおやつが落ちていた。さらに恐ろしい脅迫状も届いていたことを、オーストラリアの『7 NEWS』やイギリスの『The Sun』が報じている。
■姿を消した愛犬
19日の早朝、オーストラリア・シドニーに住むチェリ・ブレアさん(66)は、生後7ヶ月の愛犬ジョリーンを自宅の庭に放し、遊ばせていた。ところが、しばらくたってもジョリーンは家に戻ってこなかった。
チェリさんは心配になり庭へ。するとジョリーンは姿を消し、代わりに20センチほどの骨のおやつが落ちていたという。
■骨のおやつと1通の手紙
不審に思い裏庭をチェックしたチェリさんは、1通の手紙を発見。それには「あなたの犬はほえ声がうるさい。骨に毒を盛りました。残念ですが他に手段はありません。こうなったのも、全てあなたの責任です」と書かれていた。
チェリさんは30年近くその土地に住んでいるが、これまで近所の住人とトラブルになったことは一度もなかった。またジョリーンはほとんどの時間を家の中で過ごし、ほえないよう普段から気を使ってきたという。
■毒物で体調を崩した愛犬
その後、ジョリーンは自宅に戻ってきたが、明らかに体調が悪く、ぐったりしていたという。チェリさんは近くの動物病院に連れて行き、事情を説明。獣医師は、ジョリーンの胃の中の毒物を吐き出させる処置をした。
ジョリーンはその日、念のため動物病院に入院。翌日には体調も回復して退院となったが、500ドル(日本円にして約54,000円)という高額な治療費がかかってしまったという。
■心当たりが一つ
この事件にショックを隠し切れないチェリさんだが、思い当たることが一つだけあった。事件の2日前、他の犬に刺激されたジョリーンは20分にわたりほえ続け、そのときに「うるさい、黙れ!」と叫ぶ女性の声が聞こえたのだ。
「犯人はあの女性かもしれない。苦情があるなら直接私に言ってほしかった。とても気分が悪いです」と語るチェリさん。手紙を警察に持ち込み、DNA鑑定などで犯人を特定してもらうことも検討中だという。
問題行動を取る犬はいるが、誰かの大切な家族でもある。毒を盛るなど決して許されることではない。
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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ)