14歳養女を強姦し妊娠させた継父 「無罪」判決で裁判官に批判殺到
友人たちは学校に通い、恋愛もする。青春を失ってしまった少女の気持ちは、想像に絶する。
妻の連れ子に手を出し、14歳にして妊娠させ、子供を産ませていた継父。スペインでその裁判が先日行われたが、なんと無罪が決定した。裁判所に対し、批判が殺到していることをイギリスの『The Sun』などが報じている。
■養女が妊娠
2018年の春、スペイン・ナバーラ州のパンプローナに住む14歳の少女に、突然の妊娠が発覚した。母親が子供の父親について聞くも、「道で知らない男たちにレイプされた」の一点張りだったという。
だが、説明のつじつまが合わず、母親は警察に相談。警察に問いただされて、養女はついに「継父に襲われた。大きな騒動になると思い、母には真実を話せなかった」と告白した。
少女は同年12月に赤ちゃんを出産。青春のさまざまな夢を継父に奪われた無念さで、心身ともに十分なケアが必要な状況だ。
■「酔っていて記憶にない」
これにより継父は未成年者への性的暴行で起訴されたが、継父は「ある晩、お酒に酔ってソファで寝ていたら、養女が誘惑してきた。私の上にまたがってきたため事に及んだが、それ以外のことは、酔っていて覚えていない」などと主張した。
パンプローナの児童福祉当局はこれを受け、継父にDNA鑑定への協力を命令。しかし裁判所はこのほど、DNA鑑定がまだであるにもかかわらず、「十分な証拠がない」との理由から継父の無罪放免を決定し、拘置所から釈放した。
■判決は無罪に
我が子の妊娠について、母親は再婚相手である夫の犯行ではないかと疑っているという。彼女は今、「裁判所のこの判断には納得できない。夫は性的虐待、性的暴行の罪で投獄されるべきだ」と主張している。
法学者であるアルタミラ・ゴンザロさんは、この件について「スペインは、家庭内で男性が優位だった1950~60年代の頃に戻ってしまったようだ。未成年者を守る義務、性行為の同意年齢は16歳以上、こうした法律が完全に無視されている」と批判。
裁判所の決定に対し、国民、特に女性たちが猛烈に反発している模様だ。
■心身ともに慎重なケアを
少年少女に対する家庭内暴力や虐待が相次ぐスペインでは、今週、国の議会が新たな児童保護法を可決した。問題は近年ますます深刻化しており、当局が把握している被害は、実際の5分の1ほどしかないとも言われている。
罪を犯した者が厳しく罰せられることで、被害者は少し立ち直り、時間をかけて傷を癒やしていく。裁判とは正しく罪を暴き、裁くべき場所であってほしいものだ。
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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ)