10代前半の少女4人による放火で家屋全焼 「コロナ禍でイライラしていた」
学校行事は中止になり、友達と集まることは許されない。そうした状況に子供たちのイライラは募るばかりだ。
このほどアメリカのペンシルベニア州で、少女4名が放火事件を起こした。犯行動機として、少女たちは「コロナ禍でストレスがたまっていた」などと話しているという。地元メディアの『Pennsylvania News Today』『Weare Central Pa』などが伝えた。
■12~14歳の少女4名を逮捕
アメリカ・ペンシルベニア州カンブリア郡のアッパーヨーダータウンシップで、4月3日、空き家となっていた民家から火災が発生。その後、燃え広がる家屋の様子を録画し、現場から友人らにスナップチャットで送っていた者がいたことが判明した。
警察は、その動画を送ったとみられる12歳から14歳までの少女ばかり4人の身柄を拘束。聞き取りの後、民家への不法侵入、放火ほかの容疑で少女らを逮捕した。
■余罪についても調査
少女たちは家庭用洗浄剤や虫よけスプレーなど、エアゾールタイプのボトルを現場に持ち寄っており、すばやく燃えるものをソファに載せ、そこに火をつけていた。
犯行が計画的だったことは明白だが、動機としては「コロナ禍でストレスをためていた」「退屈でどうしようもなかった」などと述べているという。その地域では同じ日に別の場所でも不審火が発生しており、少女たちとその事件の関連性について、現在も警察が調査中だ。
■放火の罪は重い
民家が空き家だったとはいえ、放火の罪は極めて重い。またほぼ全焼というその火災で警察官と消防隊員が負傷し、病院に搬送されていた。ペンシルベニア州は少女4名の保護者に損害賠償金を請求する予定だが、一般市民が想像する以上に高額になるだろうという。
事件は郡少年裁判所で裁かれる予定だが、検事当局は考え得る範囲での厳罰を求める構えをみせている。
■若い女性はイライラしがち?
しらべぇ編集部が全国10~60代の男女1,653名を対象に調査したところ、「どうしようもないほどイライラすることがある」と答えた人は全体の52.0%だった。
性年代別に見ると、男性の45.2%に比べて女性は58.5%と13.3ポイントも高く、10代で74.2%、20代で75.0%と、女性は若年層で特にイライラしがちなこともわかった。
コロナ禍で体育や音楽の授業は様変わりし、学校行事も多くが中止になり、児童・生徒らはかなりのエネルギーを持て余している。一日も早くこのパンデミックが収束するよう、願わずにはいられない。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)
対象:全国10代~60代の男女1653名 (有効回答数)