JR御茶ノ水駅、改札内に「新たな駅」が誕生 そのセンスに称賛の声相次ぐ
東京・御茶ノ水駅の改札内になんと、新たな駅が誕生。その粋な計らいに、利用客からは称賛の声が相次いでいる。
■若手社員が生み出した新しい風
まず早速、こちらの「消毒駅」が設置された経緯について話を聞くと「お茶の水茗溪通り会」より消毒液用ディスペンサーの提供を受けたことが切っ掛けになったという。
「(ディスペンサーが)茗溪通り商店街の各店舗に設置され、安心して『御茶ノ水』というまちに訪れていただけるように地域一体となって取り組みました 」「『消毒液』という名称については当駅の新入社員3名の発想から決定いたしました」のことで、若手ならではの柔軟な発想力に拍手を送りたい。
なお考察のツイートも多数見られた通り、「御茶ノ水駅周辺には大小問わず数多くの病院が点在しており、お客さまとともに感染予防に取り組んで医療従事者を応援したいという思いから実施いたしました」という回答も見られた。
■こだわりポイントがとにかく最高
なお「消毒駅」設置の狙いについては「新型コロナの猛威により鉄道をご利用頂くお客さまは大きく減少しました」「無造作に設置されていることが多い消毒液ですが、このような状況下で少しでもお客さまに楽しんで頂くとともに新型コロナウイルスが1日でも早く収束し、安心してご利用して頂けるよう考案いたしました」という。
看板における駅のナンバリングや細かい色合いには相当こだわったようで、「駅ナンバリングなどは、中央快速線の御茶ノ水駅を採用し、実際に使用されている色を忠実に再現いたしました」とのこと。
「また『消毒駅』下部の『対策』→『習慣』というメッセージは、新型コロナに打ち勝つためにお客さまと一体となって取り組みたい、また自粛疲れなどから少しでも明るい気分になれるように…という想いから記載いたしました」との回答だ。
つい先日まではJR「柏駅」、「大井町駅」内などにて展示されていたアニメ映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』モチーフの展示物が注目を集めていたことが記憶に新しいJR東日本。今回の「消毒駅」からも、同じくらいの熱量とこだわりを感じることができた。
■乗客からの「ありがとう」を受けて…
3月中旬ごろから設置され始めた「消毒駅」を見て、駅の利用客からは好評の声が多数寄せられているという。改札に直接「あれ良いね!」「駅員さんが考えたんですか?」「面白いですね、ありがとう!」といった声がかけられるケースも見られ、担当者も「時代に適した内容だとの評価を頂いております」と語る。
また同駅こだわりのポイントである「対策」→「習慣」というメッセージについても、「今後の社会において必要不可欠なことであり、暗い世の中でも頑張ろうと勇気づけられた」という意見が寄せられているように、JR東日本が「消毒駅」に込めた思いは多くの人々の心に届いていることは間違いないだろう。
・合わせて読みたい→『スッキリ』トイレに消毒液を置くならココ 専門医の解説に驚く声
(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ)