長時間のゲーム習慣で変形か 「異様に長い指と鷲掴み風の手つきに」と専門家が指摘
ゲーマーの生活の問題は、運動不足、視力の低下、眼精疲労、あご出し猫背だけではない。
スマートフォン、パソコン、タブレット端末、ゲーム機に囲まれたデジタル世代の日常生活。目の疲れや頭痛、首や肩のこり、腱鞘(けんしょう)炎はもちろん、あご出し猫背も大敵だ。
だが、手指の変形を気にしたことはあるだろうか。専門家による指摘を、『LADbible』など海外メディアが伝えている。
■問題は痛みやしびれ以外にも
ゲーム製品の開発と販売を行う、『コーネリウス・クリエイティブ』社のマネージング・ディレクターであるサイモン・コーネリウスさん。彼は特にコントローラーを使用するゲームで長時間、そして長年にわたり遊ぶ習慣が、手指に思わぬ変形を起こすと指摘した。
サイモンさんは「ゲームコントローラーは今、手指への負担がより少ない形状を真剣に考える時期にきている」と主張する。同じ動きを繰り返すことで、親指にしびれや痛みが出ることがあるが、問題はそれだけではないというのだ。
■手指の形が変わる?
人間の体はもともと、長時間にわたりゲームコントローラーのようなものを体の前に持ち、細かい動きを続けるようにはできていない。肩から指にかけ、ゲーム中の筋肉や腱にどれほどの緊張がかかっているか、上達すればするほどその負荷は大きくなる。
サイモンさんは、せめて手指にやさしく負担の少ないコントローラーの開発が、自分たちの課題だとしている。その一方で、「1日あたり6時間以上コントローラーを握っていると、人の手指のほうがそれに適合しようとして、自ら変形していく可能性があります」と話す。
■鳥のつま先のような指に
「コントローラーにフィットし、安定して持ち続けられる形を目指し、手指が進化していくのです」とサイモンさん。オンラインカジノを提供するイギリスの『SlotsWise』社と組み、その様子をCGで表現。
今月9日にはYouTubeに『Hand Evolution – 3D model of our hands in the future』という動画が投稿された。
鳥がつま先でコントローラーを鷲掴みしているかのようにも見える、男性の手。その薬指や小指は短く、しかし人差し指と中指は異様に長い。それが、サイモンさんが予想する長時間ゲーマーたちの将来の手指だ。
■子供のオンラインゲームに年齢制限は…?
しらべぇ編集部が、全国10〜60代の5歳以上18歳未満の子供がいる男女216名に調査を実施した結果、「子供のオンラインゲームは年齢制限を設定している」と回答したのは全体の27.3%だった。このポイントを高いと見るか低いと見るか、意見は分かれそうだ。
成長期の体に及ぼす影響もだが、オンラインゲームには知らない人とのチャットや課金など、トラブルの種もある。また18歳以上では、新型コロナウイルスによる在宅ワークで、1日のゲーム時間が増えたといわれている。
ライムライト・ネットワークス・ジャパン社によれば、日本のいわゆる「ヘビーゲーマー」によるオンラインゲームの最長連続プレイ時間は、世界トップクラスの平均5.33時間だそうだ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)
対象:全国10代~60代の5歳以上18歳未満の子供がいる男女216名(有効回答数)