「超うざいアジア人」とオーダー票に印字したカフェ 店主も悪ノリしSNSが大炎上
新型コロナウイルスのパンデミックにより、海外では「敵視されている」と感じてしまう東洋人が増えている。
オーストラリアにあるカフェから、とんだ人種差別の話題が飛び出した。海外では東洋人に対するヘイトクライムの頻発が問題になっているが、そうした要素を十分に感じさせるものであることを、『NEW YORK POST』『Mirror』『The Sun』ほか英米の多数のメディアが次々と報じている。
■オーダー票を店主が撮影
大勢の人が日常的に利用する場所で、なぜこのようなあからさまな人種差別が起きてしまうのだろうか。“事件”はオーストラリア・クイーンズランド州のブリスベンにあるカフェから伝えられた。
4月2日の昼、カウンターのスタッフがキッチンに伝えたオーダー票を、店主が「面白い」として撮影し、写真をスナップチャットでシェア。それがSNSにも流出してアジア系、特に東洋系の人々を「まるで面白くない」と激怒させている。
■店主も人種差別主義者
問題のオーダー票には、顧客の情報を入力する部分に、大きな文字で「Two very annoying Asians(超うざいアジア人2名)」と印字されていた。店を出た客に「よくしゃべるうるさい客だった」などと陰口を叩くのではなく、入店して注文しただけの客に対する悪口だった。
また、店主はスナップチャットで笑う絵文字を3つも添え、「オーマイガッ。こういうスタッフ大好きだよ」といたずらを絶賛していた。どうやら店主も人種差別主義者だったようだ。
■「管理職の間では常識です」
オーストラリアには東洋人が大勢暮らしている。この話題はブリスベンをはじめ各地で話題になり、ニュースのコメント欄やSNSをただちに炎上させた。入店しただけで差別意識に苦しめられるなど「たまったものではない」「ぞっとする」といったコメントで沸いている。
その後、「あれはほんのジョーク。管理職の間では、こういうことをしてはならないことは常識ですよ」と釈明した店主。反省を感じさせない弁は、炎上を加速させた。
■目に見えない敵意
3日、カフェの店長は「この出来事は決して容認できません。地域の皆さんのために素晴らしい仕事をしてきたつもりですが、とんだ見当違いがあったことを陳謝します」との謝罪声明を発表した。
スタッフ一同、この事件から多くのことを学び、誤った認識を改め、反省しなければならないとしている。
新型コロナウイルスの発端が中国の武漢市だという説が完全に否定されていないこともあり、海外暮らしのなかで「敵意に満ちた視線を感じることがある」と語る東洋人は多い。
・合わせて読みたい→自分好みにマシマシできる「デカ盛りパフェ?」が話題 店主のこだわりを直撃
(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)