チコちゃんが「名刺の由来」を解説 歴史の深さに驚きの声も
『チコちゃんに叱られる』で名刺がなぜ『名を刺す』なのか解説。古来から伝わる由緒ある文化だった。
9日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ、「名刺はなぜ『名を刺す』?」が注目を集めている。
社会人同士が初対面で交換するものといえば名刺だが、なぜ「名を刺す」という言葉・漢字が使われているのだろうか。チコちゃんがその秘密に迫った。
■名刺大国ニッポン
チコちゃんの気になる回答は「『刺す』が『書く』という意味だったから」という。過去の言葉の意味に大きく引っ張られているようだ。
日本は、世界で最も名刺を使用する国といわれており、国内で使用されている数は、1日3000万枚で、年間消費量は100億枚と言われている。
■名刺の由来は…
名刺の由来は「訪問先が不在だったときに名前を書いた木を扉に『刺して』返っていたから」と語られることも多い。しかし、番組で解説を務めた新潟大学の関尾史郎名誉教授は、「それは違います」と断言。
同教授は、名刺の歴史はかなり古く、じつに2000年以上前に中国で誕生したものだったと証言。その呼び名は「刺(し)」だったようだ。
古代中国の文献を書き写したものに「上司に腹を立てて刺を投げ捨てて職を捨てた」といった記述があったという。このときは紙でなく、木の札だった。