救急車と車2台が絡む事故で10名死傷 当てられた側の運転手らになぜか不審な動き
春は頭がぼんやりしがちな人も多い。安全運転のため、気持ちを引き締めてハンドルを握ろう。
アメリカ・ニューヨーク市の交差点で、救急車が横転する事故が発生した。搬送中の高齢者が亡くなったほか負傷者が9名も出ているが、ある車について警察は運転手と同乗者に不審な動きがあるとして、さらなる調査を行っている模様だ。
地元メディアの『PIX11 News』ほかが伝え、話題は全米に拡散している。
■交差点で車3台が絡む事故
事故は、ニューヨーク市ブルックリン区のフラントランズという町の交差点で、4月4日午後3時頃に発生した。病人を乗せた救急車、トヨタ・カムリ、日産・マキシマの計3台が絡む衝突事故だった。
救急車は当時95歳の急病の女性を搬送中で、ただちに別の救急車が出動。女性を病院に搬送したが心臓発作を起こしており、間もなく死亡が確認された。
■警告灯とサイレンはオン
救急車は、進行方向の信号が「赤」で交差点に進入。右方向から走ってきたマキシマが助手席部分に衝突し、コントロールを失った。弧を描きながら、赤信号のため交差点の手前で停止していたトヨタカムリに衝突した後、横転したという。
なお、交差点の手前から救急車の警告灯およびサイレンが作動していたことは、事故調査ですでに確認されている。
■カムリの負傷者に不審点
この事故では、救急車の運転手と救急隊員6名、マキシマの運転手と同乗者1名の計9名が負傷し、手当てのため病院に運ばれた。マキシマの運転手は軽傷で、警察の事情聴取にも応じているという。
一方、カムリの運転手および同乗者は、負傷しているにもかかわらず救急搬送も現場での治療も頑なに拒否。警察との接触を避けようとする雰囲気に、追って何らかの調査が行われる可能性は高そうだ。
■5割の人が危険運転に遭遇
しらべぇ編集部が全国10〜60代の男女1,732名を対象に調査したところ、全体の49.5%が「危険な運転に遭遇または目撃した経験がある」と回答。そのうち男性53.6%、女性45.8%と、やや男性に多いこともわかった。
この事故のマキシマはスピードを出し過ぎていたのか。あるいは救急車の侵入に全く気づかなかったのかは、わかっていない。いずれにしてもハンドルを握るときは気持ちを引き締め、緊急車両の通過にもすんなりと対応できるよう、常に落ち着いた運転をすることが大切だ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)
対象:全国10代~60代の男女1,732名 (有効回答数)