養女を5年にわたり1000回近くも強姦 性的犯罪を繰り返す男の判決に注目集まる
専門家によるカウンセリングが続く養女。養父からの強姦被害のトラウマを、乗り越える日は来るのだろうか。
2018年6月の南アフリカ共和国で、養女が5歳のときから1,000回近くも性的暴行を働いていた疑いで、44歳の養父が逮捕された。その裁判がついに始まったが、被告の残忍極まりない性格や過去の事件が次々と明らかになっていることを、同国の『Times LIVE』ほかが伝えている。
■隣人に被害を打ち明ける
事件は、南アフリカ共和国・クワズールー=ナタール州のダーバン郊外のヴェルーラムという町から伝えられた。
養父が仕事に出た後、10歳の養女が隣人に「5歳のときからずっと性的暴行を受けてきた。助けてほしい」と相談。児童保護当局が養女を保護するとともに、養父は自宅に戻ったところで逮捕された。
ひどく怯えていた養女だが、養父の起訴が決まり拘置所に収監されたと知ってからは、警察による4時間の聞き取りにも協力。養父の携帯電話には、養女の性的な動画が多数保存されていたこともわかった。
■母親の死がきっかけで…
シングルマザーだった養女の母親は、自動車整備士として働く被告と出会って再婚したが、2013年に死亡。その後、養女が被告の性欲のはけ口となった。
わかっているだけでも、性的暴行の被害は5年間で900回超。陰茎の性具を挿入されるなどの行為も繰り返された。養女の将来とプライバシーを考慮し、被告の名前は逮捕時から一貫して明らかにされていない。
■指紋を酸で焼き消す蛮行
事件の裁判が、ヴェルーラム治安判事裁判所でいよいよ始まった。すると法廷では、2005年から2006年にかけて自身の両親に暴力をふるって有罪判決を受けるなど、被告の暴力的な性格が次々と明らかになった。
検察は、2017年に被告と交際していた女性からも、接近禁止命令を条件に重要な証言が得られたと発表。それは「自殺のように見せかけ、殺されそうになったことがある。彼の指を見てほしい。証拠を残さないためか、酸を使って自分で指紋を焼き消していた」という驚きの内容だった。
■児童保護当局が保釈に反対
被告側は身柄の保釈を引き続き求めたいと主張しているが、この男を社会に戻すことは女性や子供にとっては危険極まりないとみなされている。
またトラウマに苦しむ養女のカウンセリングは今なお続いていることから、その精神面に影響を及ぼす可能性が十分にあるとして、児童保護当局は保釈を許可しないよう裁判所に強く求めている。
罪状が56件にも及ぶなか、不利な証言も多々存在する。裁判で有罪判決が下った場合、被告には懲役400年ほどの実刑判決が下るのではないかと報じられている。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)