鹿児島県職員ら39人が2時間半の送別会開催 人事課に詳細を聞いた
また、県職員による大人数での会食発覚。「公務員は何をやっても許されるのか」
2021/04/07 21:20
鹿児島県は7日、観光課の職員ら39人が3月下旬に鹿児島市内のホテルで、約2時間半の送別会を開いていたと明らかにした。知事は県民に対して、歓送迎会などの会食は「4人以下、2時間程度」と呼びかけていた矢先だった。
■観光課主催の送別会
県の人事課によると、送別会は3月26日午後6時半から開かれ、当時の県のPR・観光部長や観光課長を含む県職員29人と県観光連盟の関係者10人が出席。この送別会は、観光課が主催したという。
最大200人収容の会場で、入場時に検温や消毒を行い、各テーブルをアクリル板で仕切るなどの感染防止対策は取られていた。人事課は当初この送別会開催を把握しておらず、地元報道機関からの問い合わせで発覚。担当者は「寝耳に水だった」と話す。
■職員への処分は考えていない
県は昨年12月、懇親会をする際には感染防止対策をした店を選ぶこと、人数や会場の広さ、換気の状況などを総合的に判断して実施することを職員に通知。また、知事が県民にお願いしていた「会食は4人以下、2時間程度」とすることを求めていたという。
人事課は「この点が徹底できていなかった」と述べたが、今回の送別会に出席した職員への処分は考えていないという。
■県民として情けない
今回の事態を受けて塩田康一知事は、「送別会開催をめぐり、県民の皆さんにご不快な思いをさせたことは誠に申し訳ない。改めて職員に対し感染防止策を具体的に示し、その徹底をはかっていく」とのコメント。
SNS上では「公務員は何をやっても許されるのか」、「このようなことが起きると、知事のお願いも説得力がなくなる」、「県民として本当に情けない」といった声が。県の6日までの新型コロナウイルス感染者は計1,870人、死者は28人となっている。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)