岸和田市消防本部の8人が会食後路上で泥酔 警察に保護された1人を迎えに5人出動
不適切行為の事実を公表しなかった岸和田市消防本部。あきれた実態の中身とは…
2021/04/06 11:05
大阪府岸和田市消防本部の消防士ら8人が懇親会で会食した後、20代男性消防士が泥酔し、岸和田署に保護されていたことが取材でわかった。また、その消防士を当直職員5人で迎えに行くというあきれた実態も判明した。
■泥酔消防士を消防車両で自宅に
岸和田市消防本部総務課によると、3月23日夜に20代男性消防士が同僚7人と居酒屋で懇親会を開催。2次会終了後、午後10時半に解散したが、泥酔し路上で寝てしまい岸和田署に保護された。
警察から連絡を受けたことでその消防士を迎えにいくために、消防指揮車と警備活動車2台を出動させて計5人が署に臨場したという。当時当直職員が10数名勤務していたが、当日の責任者も警察署に向かった。その後、保護された消防士を消防車両で自宅まで送り届けた。
■事実を公表しなかった消防
この事実を消防本部は公表していなかったため、総務課長にその点について問うと「第三者委員会で処分内容を検討した後、発表しようと思っていた」と述べた。新型コロナウイルスの感染防止対策のために、大人数での会食自粛を呼びかけていた矢先に起きた不祥事。
また大阪市では3日、福祉局と建設局の職員あわせて5人が新型コロナウイルスに感染していることがわかったが、どちらの職員も市民に対し要請している「4人以下でのマスク会食」を守らずに会食していたことが5日新たに判明した。
■相次ぐ公務員の不適切行為
大阪市の松井一郎市長は「言語道断であり、自らルールを守るという当然の話ですけれども、庁内でも徹底して指導してきましたが、市民の皆さんに不信感を持たれる。心からおわび申し上げます。申し訳ありませんでした」と謝罪。
SNS上では相次ぐ行政職員の不適切行為に対して、「公務員はこの程度では首にならないとわかってやっているから、悪質すぎる」との意見もあがっている。
・合わせて読みたい→海老名市消防で悪質パワハラ発覚 「部下を殴り蹴った」実態を聞いた
(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)