米国の7歳男児が性的暴行容疑で逮捕 専門家から「物的証拠は示せるのか」の声
7歳の男児が誰かを強姦するなど可能なのか。専門家は検察側の今後の動きに注目している。
アメリカ・ニューヨーク州でこのたび、なんと7歳の少年が性的暴行の容疑で逮捕された。少年が犯行を認めた可能性が高いことを、CBS系列の地元メディア『WWNY-TV』が報道した。『NEW YORK POST』も伝えたことから、全米に衝撃が広がっている。
■第三級強姦罪の容疑
ニューヨーク州警察が逮捕したのは、セントローレンス郡のブラッシャー・フォールズに暮らす7歳の少年。昨年11月、感謝祭の週末に性的暴行事件を起こしたとされ、取り調べの結果、3月23日には第三級強姦罪の容疑で正式に起訴された。
捜査はまだ続いており、事件はいずれ、家庭裁判所で処理されることになるという。
■年齢以外明らかにされず
この報道について、世間からはもちろん、少年事件を度々担当してきた法曹界の専門家らからも「7歳でセックスなどできるものか」「エイプリルフールのネタだろう」などと、事件や報道そのものを疑う声が上がっている。
だが、ニューヨーク州でこの事件が大きく報じられたのは、3月29日のこと。謎は深まるばかりだが、州警察は少年に関する情報を年齢以外は明らかにできないとしている。なおアメリカには、小・中学生で重い罪を犯し、裁判で終身刑が下り投獄された受刑者が、数百人ほどいるという。
■「常識的にあり得ない」
この事件についてメディアの取材に応じたのは、ニューヨーク市クイーンズ区の公設弁護人事務所『Queens Defenders』のアンソニー・マートーン氏。重い罪を犯した少年たちの案件を多々扱ってきた人物だ。
同氏は「7歳の男児が強姦だなんて、性本能として考えてもあり得ない。それで起訴するなど、あまりにもバカげています」と、呆れたように話している。
■「物的証拠を示せるのか」
小学生の男の子が、近所、親戚あるいは同級生の女の子に性的な接触を試み、話を聞いた女の子の親が警察に被害届を出すということは、稀には起きている。ただし不適切な接触、あるいは性的虐待として扱われるのが普通だ。
保釈された少年は現在自宅で過ごしており、家庭裁判所への出廷を待つばかりとなっている。前述のマートーン氏は「強姦だとするなら、検察側は物的証拠を示す必要があります。それはまず不可能でしょう」と話しており、今後の報道にも注目が集まりそうだ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)