白い歯目指して必死に磨くのは逆効果 歯科医の動画に「早く知りたかった」の声
強くゴシゴシ磨くほど歯が白くなると考えがちだが、それこそが黄色い歯の原因だそうだ。
自宅でもせっせと歯を磨き、定期的に歯科医でクリーニングしてもらうという人が増えている昨今。だが、ブラッシングに懸命になる人ほど、じつは歯に良くないある変化が起きてしまうという。知覚過敏について知っている人は多いが、それだけではないそうだ。
■短い動画に知恵がいっぱい
歯科医のトリスタン・ペ(Tristan Peh)さんは、TikTokに「doctortristanpeh」というアカウントを開設。虫歯ゼロを目指して口腔環境を清潔に、いつまでも自分の歯で何でもおいしく食べよう、などと人々に動画を通して呼び掛けてきた。
短い動画ながら、正しいブラッシング方法や歯磨きの適切な量などを、軽快かつ的確に教えてくれることから評判になり、今や29.7万人ものフォロワーがいる。そんなペ先生の動画のなかで現在もっとも話題になっているのが、『Yellow Teeth?(黄色い歯?)』だ。
■「やわらかめ」がいい理由
「やわらかめ」の歯ブラシがお勧めだが、感触が物足りないという人は「普通」でもOKだとするペ先生。一方、「普通」あるいは「かため」の歯ブラシでゴシゴシ磨けば、歯茎を傷つけたり、歯の根元の部分をえぐることで知覚過敏が起きたりすると警告している。
だが、そればかりではなかった。強くゴシゴシと磨くほど歯が白くなると誰もが考えがちだが、ペ先生によれば、強いブラッシングこそが黄色い歯の原因になるというのだ。
理由は「歯の一番外の層であるエナメル質は白く、その下の象牙質の層は黄ばんでいます。強いブラッシングでエナメル質がすり減ると、黄色が見えてくるのです」と説明している。
■「目からウロコが落ちた」
そうとも知らず、長年同じ過ちを繰り返してきたことへのショックをあらわにするフォロワーたち。動画には500件近いコメントが寄せられたが、多くが「今まで全く知らなかった」「目からウロコが落ちた」といった驚きの声だ。
ペ先生は、しっかりと歯ブラシを当て、やさしく丁寧にブラッシングするようアドバイスしている。残念ながらすでに黄色くなってしまった場合は、ホワイトニングについて歯科医に相談するしかないようだ。
■3人に1人が定期的に歯科へ
しらべぇ編集部が全国10~60代の男女1,732名を対象に調査したところ、「定期的に歯科検診に通っている」と答えた人は全体の35.4%だった。性年代別ではトップが60代女性の53.9%、次いで50代女性の48.1%だ。
年齢があがるほど、口元の美しさに気を遣う人が増えるのだろう。また、「磨き残しのない丁寧なブラッシングを指導してくれる歯科医が信用できる」と言う人は多いようだ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)
対象:全国10代~60代の男女1,732名 (有効回答数)