美人は「少年漫画」がお好き? 人生に影響を与えた作品を美女2名がガチトーク

自身の人生に影響を与えた「存在」というものは、誰しも少なからず心当たりがあるもの。美女たちの人生に影響を与えた「創作作品」について話を聞いてみると…。

■「漫画禁止」の家庭で初めて読んだ漫画とは?

「厳格な家庭で育てられた」というこのみちゃん。両親はとても厳しく、漫画に関しては「よくある偉人の伝記漫画みたいに、勉強と関係ない漫画は一切読ませてもらえませんでした(笑)」とのこと。

漫画に対する予備知識が全く備わっていないこのみちゃんが、小学生の時に出会って衝撃を受けたのが、矢沢あい氏の作品『NANA』であった。同作は彼氏と同居するために上京してきた夢多き乙女・小松奈々と、ミュージシャンとして成功するために上京してきた大崎ナナという、性格は真逆だが、同じ名前を持つ2人の主人公を主軸に物語が展開していく。

吉永このみ

恋愛描写などはなかなか過激なシーンも多いため、今まで漫画を読んでこなかった少女が「はじめての一冊」として読むには、生まれて初めて口にする飲み物がカルピスの原液だった…というレベルの衝撃を受けること必至である。

実際このみちゃんも「大人の考えや『自立』ということに対する意識も、全く理解できませんでした」と当時を振り返っている。「目の前に大切な人がいるのに、何で不幸な道を選択しちゃうの? って腹が立つシーンなんかも多かったです」「でも自分が成長するにつれて、大人になるにつれてあの時理解できなかった心境が少しづつ分かってくるんですよね…」と、目を細める姿も。

登場人物の男性キャラの中では一ノ瀬巧のような人物が好きなようだが、「現実世界だったら、自分のことを大事にしてくれそうな、レンみたいなタイプの男性が良いです…」とも呟いていた。


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■思春期にとっての「背伸び」

続いて奈々ちゃんが手にしたのは、スペインの小説家であるカルロス・ルイス・サフォン氏が著した小説『風の影』。日本ではやや知名度が低いかもしれないが、ヨーロッパでは知らない人がいないくらいの大ベストセラーである。

「中学生のときに初めて読んだ海外文学がこの本で、あの頃は少し背伸びがしてみたかったというか…ちょっと難しい本が読みたかったんですよね(笑)」とはにかんだ笑顔を見せつつ、当時を振り返ってくれた。

八木奈々

「作家さんの出身地や作品の舞台が馴染みのない文化の国だと、表現だけでなく登場人物の恋愛観なんかも全然ピンと来ないことが多いんですよ」「今の自分が理解できないことは、大人になってからじゃないと理解できないのかも…と思っていたんですけど、自分なりに調べながら理解しつつ読む、ということの楽しさを教わった気がします」ともコメント。

このみちゃんにとっての『NANA』が人生経験によって理解度が深まった作品であるのに対し、奈々ちゃんにとって『風の影』は、好奇心によって魅力が理解できるようになった作品とも言えるだろう。


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■続きが気になりすぎて自身も「巨人」に

続いてこのみちゃんが魅力を語ってくれたのは、まさに今クライマックスを迎えている諫山創氏の『進撃の巨人』。主人公のエレン・イェーガーにとって知的好奇心が行動原理となり、物語が進んでいく様子に強い共感を覚えるのだという。

吉永このみ

「将来自分に子供が生まれたら、『子供の知的好奇心を絶対に満たしてあげたい』って常々考えているんです」とも語ってくれ、彼女にとって知的好奇心は生きる上で最も大切な要素のようだ。

なお物語自体にも大ハマりしており「もう続きが気になって気になって…」「毎朝目が覚めたら『あ〜巨人がやって来ないかなぁ』って窓から外を覗いちゃったりしてますね(笑)」と、そのハマりぶりを説明してくれた。時には自身が巨人になったつもりで歩き出すというから、相当な熱の入れようである。

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