美人は「少年漫画」がお好き? 人生に影響を与えた作品を美女2名がガチトーク
自身の人生に影響を与えた「存在」というものは、誰しも少なからず心当たりがあるもの。美女たちの人生に影響を与えた「創作作品」について話を聞いてみると…。
■両名から香り立つ「知」のオーラ
今回の対談に応じてくれたのは、しらべぇ読者にはお馴染みの文学ソムリエ・八木奈々ちゃんと、丸の内の某大手企業に勤める吉永このみちゃんの2名。
どちらもタイプは異なるが、「物静かで博識」な美女である。また物静かなだけでなく、自身の意見や考えをしっかり相手に伝えることができる「凛とした気品」を兼ね備えているのも共通点。
今回は「自身の人生に影響を与えた創作物」というテーマのもと、奈々ちゃんは小説、このみちゃんは漫画についてトークを展開していった。
■「中学生時代に読んだ」本の大切さ
この日初めて顔を合わせたという2人の美女は、緊張しつつも微笑を浮かべてガールズトークを展開し、見ているこちらが思わず和んでしまう。
まずは奈々ちゃんが、筒井康隆氏の作品『残像に口紅を』について語っていく。こちらは物語の進行とともに作中にて使用できる「五十音の数が減っていく」という今見ても斬新極まりない設定の小説で、奈々ちゃんの愛読書として知られている。
「お話そのものというより、筒井康隆さんがスランプだった頃に書かれた作品、というところに感じるものがあります」「言葉のプロが『言葉を失っていく』という設定に挑んで、自分を限界に詰めていく…という気迫が感じられる作品だと思います」と、その魅力を力説する奈々ちゃん。
「一冊の本を読んで『新しい人』に出会えた感じがしました」「それまで(中学時代)は本を読んで『面白かったなぁ』みたいに感情が残ることはあったんですけど、読み終わって『作家さんの人生が見えた』という経験は、この本と出会うまで一度もありませんでした」と、多感な時期に同作と出会えた喜びを語ってくれた。