「IKEAでお泊り会」のいたずら系チャレンジ 複数国の動画投稿で店も我慢の限界か
次々と登場するいたずら系のチャレンジ。TikTokでバズりたいのだろうが、捕まってしまっては元も子もない。
最近、人気家具店『IKEA』で一晩過ごすチャレンジをしている若者たちがいることを、ご存じだろうか。様々な問題があるとしてIKEA側も大変困惑していると、英国の『Mirror』や『DAILY STAR』などが報じている。
■IKEAチャレンジとは…
夜間にIKEAに入店して死角となる場所で閉店を待ち、警備員が去るのも待って、仲間同士やカップルで楽しく一夜を過ごす「IKEAチャレンジ」。「IKEAお泊り会」とも呼ばれているようだ。
オシャレな家具やふかふかのリネン素材の商品に触れ、広々としたベッドやソファーでくつろぐ。さらにテーブルに飲食物を広げてしまう行為。その多くが、『TikTok』などへの動画投稿が目的だ。
■不法侵入や器物損害罪にも
オーストラリア・クイーンズランド州の10代の少年たちが、最近そのIKEAチャレンジに挑戦した。IKEAブリスベン店で夜明けまで過ごしたもので、商品の段ボールの上に座ったり、ハンモックで遊んだりする様子がTikTokの動画に収まっていた。
動画はすでに削除されたが、IKEA側はクイーンズランド州警察に通報。不法侵入および器物損壊の行為があったとして、正式に被害届を出す構えを見せている。
■発端はユーチューバー
IKEAチャレンジは、これまでベルギー、スウェーデン、北米、イギリス、オランダ、日本、ポーランド、そしてオーストラリアで確認されている。大型の食器棚に隠れたものの防犯アラームの存在に気づき、出られないまま補導されたケースもあるという。
そもそもは、有名なベルギー人ユーチューバーのバクナ・ファタタが2016年に始めたものだ。その後、若者の間で広がりをみせたと考えられている。
■IKEAは「事前に知らせて」
保護者から「夜中になっても我が子が帰宅しない」などの相談が相次ぐなど、IKEAチャレンジはいたずらの域を超えてしまった。犯罪に巻き込まれる危険性もあると見なされている。
イギリスのIKEAでは、広報担当者が「お泊り会を開催したいのなら、ぜひ事前に知らせてください。アレンジさせていただきます」などとコメント。これには、いたずらに協力することになるのではという疑問の声もあがっている。
非日常のハラハラ、ドキドキがほしい若者たちは、IKEAではなく遊園地へ行ってほしいものだ。そこには、スリル満点の絶叫マシーンたちが待っている。
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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ)