泥酔状態で川の字に寝て… 生後4ヶ月の乳児が夫婦によって圧死
子供4人に恵まれ、幸せいっぱいのはずの家庭に起こってしまった悲劇。他人事ではないケースだ。
スペインの小さな街で、大酒を飲みかなり酔った夫婦がベッドに転がり込み、生後4ヶ月の赤ちゃんを誤って圧死させたとみられる事故が発生した。イギリスの『The Sun』や『the leader.info』が報じている。
■夫婦は泥酔状態
スペイン南東部のムルシア州アルアマ・デ・ムルシア。人口わずか2万人のこの町で今月12日朝、「生後4ヶ月の子供が呼吸をしていない」との通報があり、緊急車両が出動した。
赤ちゃんは救急車で運ばれたが、両親はかなり酒臭く、警察官はその場でふたりにアルコール検査を実施。ともに、大量飲酒と想定されるアルコール濃度だった。
■誤って圧死させた疑い
取り調べに対し、夫婦は前日の夜に相当な量の飲酒をしていたことを認め、「眠くなったため生後4ヶ月の我が子と一緒にベッドに横になった」と話した。
赤ちゃんは搬送先の病院で死亡が確認されたが、胸部にあざができており、何かに強く押し続けられたことによる圧死と診断された。乳児をはさんで親子が川の字で寝たことによる、悲劇的な事故だった。
■苦情の絶えない夫婦
ボリビア国籍の夫婦の間には4人の子供がおり、亡くなった赤ちゃんは末っ子だった。プライバシーを配慮し、それ以上の情報は明らかにされていない。
子供たちが眠った後に、夫婦で楽しいひとときを過ごすのは良い。しかし、深夜にも大音量の音楽を鳴らしているとの苦情が警察に入るなど、近所の評判は悪く、取り調べの結果、育児怠慢や過失致死などの容疑で起訴される可能性が高いという。
■睡眠不足の状態で飲酒
親の飲酒がきっかけで赤ちゃんが死亡する悲劇は、国を問わず起きている。イギリスでは4年ほど前、当時30歳の母親が生後7週の娘を抱いたままソファで居眠りし、3時間後に目覚めたとき、娘は心肺停止の状態だった。
脱力で腕から落ちた赤ちゃんがソファの座面にうつ伏せになり、そこに寝落ちした母親が覆いかぶさったとみられている。
赤ちゃんの夜泣きに付き合い、慢性的な睡眠不足を感じていたなか、この母親も当時かなり酒を飲んでいた。それが強い眠気に襲われる一番の原因だということを、忘れてはならない。
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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ)