子供たちの「憩いの場」に突然張られた警告文 港区が怒りの決断
「二次会難民」の迷惑行為によって都内公園が一部閉鎖を決めた。
■店は21時に「消灯」
21日をもって1都3県の緊急事態宣言が解除。
東京都は「段階的緩和期間」として、飲食店に対し営業は21時までという時短要請を行っており、ひっそり静まり返った飲み屋街を見ていると、まだまだ平時に戻ったとは言い難い状況が続いている。
■客たちはどこへ…?
緊急事態宣言が発出された約2ヶ月半の間、ここ桜田公園では毎晩多くのサラリーマンが缶ビールやつまみを片手に談笑する姿が確認されていた。
人数を数えるとおよそ80人。時短営業となった居酒屋を追い出された「二次会難民」たちが車座となって話に花を咲かせる光景は、まるで桜のない花見会場といった様相だった。
■その公園に異変
しかし3月22日深夜、現場に行くと入る者を拒むかのように虎縞の警戒バーが設置されていた。
さらに「公園内等で、夜間に飲食をする人が急増しています。新型コロナ感染症拡大防止及び公園等の管理上支障があるため、当分の間、この場所での飲食を全面的に禁止します」という警告文が張り出されており、かつての夕食難民たちの姿は完全に消えていたのである。
■一部を閉鎖
日付が変わった23日、港区の公式ホームページには「区立桜田公園の利用についてのお願い」というページが立ち上がり、公園内一部スペースの閉鎖、さらには鉄棒やブランコといった遊具の利用は「17時まで」という新たな取り決めが掲載。事実上の“夜間閉鎖”だ。
ストレス発散のため仲間と話したり、酒を飲みたい気持ちもわかる。しかし、一部の大人たちがタバコや空き缶、ゴミのポイ捨てを続けたことで、本来利用すべき子供たちにしわ寄せが及んだことはあってはならないことである。
・合わせて読みたい→『とくダネ』公園で酒盛りをする人を取材 視聴者からは疑問の声
(取材・文/しらべぇ編集部・キモカメコ 佐藤)