55歳息子が83歳母親を殺害 「風俗に行くお金を出し渋られ腹立った」
風俗を利用するためのお金まで、母親にせびっていた55歳の男。ある時、それを断られて逆上した。
ウクライナでこのほど、83歳の母親を殺害した容疑で55歳の息子が逮捕された。母親の財布を、常に頼りにしていたこの男。語られた犯行動機は、あまりにも情けないものだった。地元メディアの『depo.ua』やイギリスの『The Sun』などが報じている。
■遺体を無造作に遺棄
ウクライナの港湾都市オデッサで、別居中の83歳の母親を殺害した疑いで55歳の息子が逮捕された。ほかの遺族のプライバシーを尊重し、被害者・加害者とも氏名などは明らかにされていない。
『depo.ua』が伝えたところによれば、事件が起きたのは今月15日。遺体はひと気が消えた夜間、母親が暮らしていたアパートから数ブロック離れた通りまで運ばれ、ある学校に近い道端に捨てられていた。
■通勤者が通報
夜が明けた16日朝、通勤者が「青い袋から女性の足が飛び出している」とオデッサ警察に通報。遺体は警察の遺体安置所に運ばれ、捜査が始まった。
警察では遺体の匂いを元に探知犬が出動し、アパートが特定されると隣人らが捜査に協力した。お金の無心で度々母親を訪ねていた55歳の息子がいることがわかり、その自宅へ。取り調べに素直に応じ、容疑を認めたため息子は逮捕された。
■「ポルノを見て寝た 」
取り調べの中で、男は「母親と口論になり腹が立って殴った」「ビニール袋をかぶせて首の部分をダクトテープで巻いて窒息させ、呼吸が止まってから遺体を大きな袋に入れて捨てた」と供述した。
動機については「風俗に行きたいのに、お金を出し渋られてカッとなった」と話している。また母親の遺体を捨てた後の行動について尋ねられると、自宅で酒を飲みながら食事し、ポルノを見てから寝たと答えたという。
■冷血さに捜査官も唖然
老いた母親に風俗を利用するためのお金をせびり、断られると逆上。殴った勢いで殺害を思い立ち、それでいて犯行後は普段通りの生活に。驚くほど身勝手で冷血なこの男について、捜査官は「平然とした表情にもショックを受けた」と話している。
今後、精神面についての詳しい検査が予定されている。殺人および死体遺棄罪で起訴され裁判で有罪判決を受けた場合、最高で懲役15年の実刑判決が下る可能性があるという。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)