大型動物病院の医長が犬たちに性的暴行 児童ポルノも多数所持で逮捕
無類の犬好きを公言し、誰からも信頼されていた医長。まさか犬たちに性的暴行を働いていたとは…。
米・連邦捜査局(以下FBI)がこのほど、マイアミ州の大型動物病院に勤務する40歳の獣医を、動物への性的虐待・暴行、児童ポルノ規制法違反の容疑で逮捕した。地元メディアの『WSVN-TV』が伝え、『Fox News』や『NEW YORK POST』なども続いている。
■医長を務める優秀な獣医
FBIは今月16日、マイアミ州マイアミデイド郡アバントーラのプレンティス・マッデン(40)を逮捕した。彼は「ケアリング・ハンズ動物病院」の医長を務める獣医だった。
預かっていた犬たちに性的虐待・暴行を働き、その様子を録画。また児童ポルノの動画や写真を多数所持していた疑いがもたれており、すでに病院はこの男を解雇している。
■DropBoxが通報
捜査のきかっけとなったのは、オンラインストレージ・サービスのDropBoxからFBIに寄せられた通報で、「法的に問題のあるデータを多数保管しているアカウントがある」という内容だった。
アカウントには児童ポルノ、および犬に対する獣姦の画像や動画が1,600件ほど保管されており、SNSを通じて知り合った第三者に共有していた事実も見えてきた。
■IPアドレスから追跡
アカウントの登録者情報は偽名だった。だがFBIは、IPアドレスを追跡することでマッデン容疑者の自宅と勤務先を突き止め、2月24日に自宅を急襲した。
パソコンほかから押収された児童ポルノや獣姦の画像、動画は自宅や動物病院で撮影されたものも含まれていた。同容疑者の身柄は現在マイアミ市の連邦拘置所にあり、予備審問のため今月19日には出廷を命じられている。
■評判ガタ落ちで揺れる院内
アメリカで獣医になるには、大学・大学院に8年間通う。アラバマ州出身のマッデン容疑者はタスキーギ大学で学んだ後、獣医学の博士号を取得するため同大学院のカレッジ・オブ・ベタリナリー・メディスンに進んだ。
勤務していた動物病院は、公式ホームページからマッデン容疑者のプロフィールや写真などをすべて削除し、FBIの捜査に全面的に協力している。
だが、信頼の厚い医長が飼い主から預かった犬たちに性的暴行を働いていただけに、院内は大揺れだ。正式に起訴され、裁判で有罪判決が下った場合、最低でも懲役7年の実刑判決が下るのではないかとみられている。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)