老舗菓子店社長が自社商品の転売ヤーに激怒 「いくらなんでもひどすぎる」

定価の2倍以上で老舗和菓子を転売する業者の正体とは。実際に取材を試みた。

2021/03/17 13:10

乃し梅
(写真提供:佐藤屋)

山形市にある1821年創業の「佐藤屋」は、江戸期の薬に由来する「乃し梅」を昔ながらの製法をしっかりと受け継ぎながら、新たな楽しみかたも含めて提案中。その8代目社長は、乃し梅を定価の2倍以上で転売する業者に対して怒り心頭だ。


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■定価の2倍以上で転売

乃し梅は、江戸期の山形名物を記した記録にも記述があるほどの歴史的銘菓で、山形発祥として全国へ広がっていった。佐藤屋は、酸味が特徴的な山形産完熟梅を主に使用。

市内の店舗や自社通販サイト、さらに大手百貨店等でも販売されている。社長が怒っているのは、Yahoo!ショッピングで佐藤屋の画像を無許可で使用し、定価の2倍以上で販売している業者だ。

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■写真を無断転載

Yahoo!ショッピングで「佐藤屋の乃し梅」と検索すると10業者がヒットする。「佐藤屋の歴史ある銘菓『乃し梅』30枚入り (30枚入り)」というタイトルで、商品情報もほぼ同一。写真も無断転載し、文面は佐藤屋から許可を得て販売している業者のものをそのまま使用。

乃し梅
(写真提供:佐藤屋)

佐藤屋の定価は3,600円だが、サイト上では17日現在5,591円から8,559円で販売されている。佐藤社長は、「いくなんでもひどすぎる。写真の無断使用は著作権法違反だ」と話す。

また、「定価自体が5,000円以上だと思われてしまうのも困るし、乃し梅を取り扱っている百貨店にとっても迷惑な話だ」と憤る。

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■著作権侵害の罪と罰