局部にドラッグ塗る性行為で不倫相手を死なせた男性医師 遺族への損害賠償金は?
リッチな医師と不倫した女性が、セックスドラッグの使用で死亡。遺族への損害賠償金は意外なほど低かった。
40代の美容整形外科医の男と不倫していた女性が、性行為の後に急性薬物中毒で死亡した。遺体の意外な場所で薬物の濃度が高かったこともわかり、事件はその後も波紋を広げていた。
その民事裁判がこのほど閉廷したが、意外にも金額が低いことを英国のメディア『Metro』などが報じている。
■性交後に倒れて死亡
事件は2018年2月、ドイツ・ザクセンアンハルト州のハルバーシュタットで起きた。市内の病院の美容整形外科でアンドレアス・デヴィッド・ニーデバイツァー医師(当時42歳)の施術を受けた後、極秘で交際するようになったイヴォンヌ・Mさん(当時38歳)。
イヴォンヌさんはある日、アンドレアスの自宅で性交後に倒れ、搬送先の病院で死亡した。死因は急性コカイン中毒だった。
■陰部からコカインを検出
イヴォンヌさんの遺体を調べたところ、コカインは口腔内のほか陰部に大量に付着していた。
アンドレアスは警察の捜査のなかで、彼女の死の直前に一緒に過ごしていたのが自分であること、ペニスにコカインを塗り込んで、オーラルを含めた性行為を楽しんでいたことなどを認めたため、危険薬物の不正使用や傷害致死ほかの罪で起訴された。
「本人も同意していた」と無罪を主張したアンドレアス被告だが、2019年9月に懲役9年の実刑判決が下り、身柄は刑務所に送られた。
■把握できていない余罪も?
ドラッグの影響下でのセックスを好んでいたアンドレアスには、イヴォンヌさんのようなガールフレンドが、2015年9月から2018年2月までの間に少なくとも他に3人いたことがわかっている。
シャンパングラス、口紅、歯磨き粉などにコカインを塗りつける、あるいは混ぜるなどしており、「彼と会うと、その後に必ず体調が悪くなる」「帰宅途中ふらついて二度も事故を起こした」との証言も。本人の同意を得ていないケースがあったほか、把握できていない余罪もありそうだ。
■損害賠償金の額は…?
このたびは、イヴォンヌさんの遺族が起こした民事訴訟がマクデブルク裁判所で開かれた。アンドレアス被告に対し、裁判官は日本円で約377万円の損害賠償金を支払うよう命じたが、このうちの30%が葬儀費用として、そして夫と息子への損害賠償が35%ずつだと説明された。
リッチな医師との不倫関係に溺れ、セックスドラッグの使用にも合意していたという女性。突然の死は遺族に大変みじめな思いをさせたが、さほど高額の慰謝料や損害賠償金は発生しなかったようだ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)