「月経カップを使えば経済的」 男性ユーザーの“良かれと思って”が波紋
ツイッター上で波紋を広げる「月経カップおじさん」騒動。女性ユーザーたちから数々の訴えがあがった。
■月経カップは「選んで使うもの」
月経カップおじさんは、小・中・高校生の生理の貧困問題に対して「繰り返し洗って使える月経カップであれば、コストを抑えられる」というアドバイスを“良かれと思って”送りつけていたわけだが、現実問題として、月経カップは使い捨てナプキンの代わりにはならない。
まず、膣内に挿入して使うという点や、月経カップ単体では使用できないこと、価格自体は紙ナプキンより高価であること、交換する度に煮沸消毒が必要……など、使用するには様々なハードルがある。
月経カップは、処理が簡単で清潔な紙ナプキンのように誰でも扱えるものではなく、「選んで使うもの」という位置づけだ。
■波紋が広がる
月経カップおじさん騒動をめぐっては、女性ユーザーたちの間で波紋を広げている。
「あらゆる生理用品の中で一番処理が簡単で、清潔な使い捨てナプキンをどうやって毎月その手に届けてあげられるだろう? という話をしている時に、最も難度の高いブツを『あなたたちは知らないでしょうけれど』と提示されてもだな…」という指摘や、「ここから垣間見える、『女性が異物を体内に入れる』ことを、男性が如何に軽く考えているのか、ということにめまいのする思い…」という声も。
「当時者にはならないので幾らでも言えるおじさんたち、将来高齢者になったり家族の介護でオムツを使う時は、ぜひともあなたが布オムツで頑張ってほしい」と、女性たちが「使い捨て紙ナプキン」を求める理由を、様々な喩えで訴える声も目立っている。
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(文/しらべぇ編集部・衣笠 あい)