コミックマーケット延期でネット上が一時混乱 「中止なん?」「延期?」
同人ファン、コスプレファンには非常に辛いニュースとなった「コミケ延期」。明かされた文書では準備会の悪戦苦闘ぶりがつづられていた。
ゴールデンウィークに開催予定だった日本最大級の同人誌即売イベント「コミックマーケット99」が新型コロナウイルス蔓延の影響で延期することが8日、決まった。
ネットでは「これ以上ない英断」「『人』と『場』を守る最善策」と理解を示す声とともに、延期という発表ながら「中止」というワードが広がってしまい「中止なん?」「延期?」「え?コミケ中止??」と一部で混乱する声も上がっている。
■会場側のルール変更
会場となる東京・有明「東京ビッグサイト」が昨年6月に発表(8月に改正)した会場の利用ルールによれば、西展示棟、南展示棟、青海展示棟の3カ所合計の最大収容者数は39,700人を上限とすること(ホールによって収容者数上限は異なる)、さらには来場者の氏名、連絡先の把握など、感染を防ぐためのルールが改めて明文化された。
くだんのコミックマーケットは4日間で約75万人前後の参加者を集める巨大イベント。ビッグサイト側の規定にある最大収容者数を大きく上回っていたが、どうにか開催の方法はないか検討を続けてきた。
■ルールに合わせて計画
8日、コミックマーケット準備会が公式サイトで公開した文書「コミックマーケット99の開催延期について」には、「『これまでの様に1日に20万人を集めるような形での開催はコミックマーケット99ではできず、様々な制約条件の下、1日数万人程度の来場者の規模とならざるを得ない』ことを前提に計画を立案し、開催実現に向けて、様々な検討・調整・準備を行ってきました」と、大きく形を変えたスタイルでの実現を目指してきたことがつづられている。
しかしそんなさなか、さらなる追い討ちがコミックマーケットを襲う…。