海老名市消防で悪質パワハラ発覚 「部下を殴り蹴った」実態を聞いた

海老名市消防のパワハラ事案に非難殺到。消防と市の見解とは…

2021/03/02 15:30

消防車
(y-studio/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

神奈川県海老名市は1日、消防署内で部下へのパワハラ行為があったとして消防署員計12人を処分したと発表。しらべぇ取材班は、その実態について詳しく話を聞いた。


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■多くのパワハラ行為

市消防本部によると、消防署第3警備課救助係長(48)が部下の男性(20)に対して、訓練中の態度が悪いという理由等で、顔面をバインダーで殴打。また、前髪を消火活動の妨げになるとして、本人の承諾なしに切ったという。

さらに訓練中のミスに対して、足を数回蹴ったうえに腕立て伏せをやらせた。この課では係長を含む職員4~5人が、同じ男性に対して、勤務外に私的な買い物を命じて、リステリン等を買いにいかせた。このようなパワハラ行為は、昼間ではなく夜間の勤務時に行われていたという。

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■情報提供者を特定しようと…

昨年9月下旬にはパワハラ行為をめぐって、市ハラスメント苦情相談対応委員会の会合が開かれる予定だった市役所の玄関付近で、部下2人に対して見張りをさせた。

部下にウロウロさせたうえ、誰が中に入っていくかを確認し、委員会の情報提供者を特定しようとしたという。委員会側はこの動きを事前に察知し、会合を延期した。

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■消防庁が処分内容決定