新型コロナ重症で出産した女性が回復せず 尊厳重視のため治療中止へ

体調を崩し搬送された妊婦は出産したが状態は良くならず、医師団はつらい決断を下すことになった。

■下された決定

裁判所は医師団の考えに理解を示し、「女性のためにも生命維持治療は中止とし、尊厳死を認めるべき」と決定した。

「危険なウイルスに命と希望をかき消されたようなものです」「目的は女性の命を短くすることではなく、死にゆくプロセスを長引かせないことなのです」とも家族に説明した。


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■家族の悲しみは深く

女性の夫らは悲しみ「もっと時間を与えてほしい」「どうか治療の続行を…」と願ったが、それが受け入れられることはなかった。

女性の家族は信仰心が厚く、「命を終わらせることができるのは神のみです」と断言。裁判では「私どもは奇跡を信じています」「(生命維持)装置をオフにすることは、人を殺してとお願いするようなものです」とも主張したと伝えられた。

結局は医師団の意見が認められたが、緩和ケアは続行予定で、病院側は家族が十分に見舞えるよう手配するという。女性の最後の瞬間まで、そしてその後も、家族の苦悩は続きそうだ。

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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原

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