案内された電話番号は風俗ホットライン カナダ公安当局が驚きのタイプミス
自分が数字を読み間違えたなら文句は言えないが、案内された電話番号自体が間違っていたとなると…。
カナダで今、「政府機関が発行した文書にとんでもないタイプミスがあった」と話題になっている。人々の苦笑を誘っていることをカナダの公共放送『CBC』が報じ、話題は世界に拡散中だ。
■海外旅行者宛てに手紙
ケベック州ガスペシー地域のポワント=ア=ラ=クロワにあり、ミクマク先住民族のための行政機関となるレスティグーシュ(正式名:Listuguj Mi’gmaq First Nation)。
カナダ公安省は今月2日、そこを通じてミクマク先住民族の数パーセントとなる140名を対象に、「海外渡航前の情報登録のお願い」という文書を送付した。
■カナダ版『たびレジ』を案内
日本の外務省には、『たびレジ』というサービスがある。これは海外に渡航する前に日程や滞在地などをネットに登録しておくと、旅先の新型コロナウイルスや治安に関する緊急情報などを、速やかに連絡してくれるものだ。
カナダ政府にも同様のシステムがあり、レスティグーシュはこれまで海外旅行を経験しているミクマク先住民族の人々に、そのサービスを利用するよう知らせたくて手紙を送付していた。
■案内された電話番号は…
だが、示された番号に電話した人たちは仰天した。風俗ホットラインにつながってしまったのだ。
「アメリカで最もホットなセックスラインへようこそ! 情熱的な異性が、素敵なあなたとの会話を楽しみにしているわ。今すぐボタンの2を押してね」などというメッセージが流れたという。
こうしたクレームがレスティグーシュに飛び込み、公安省の当局が謝罪。文書を回収するとともに、担当部署の正しい電話番号を示す新しい文書が送付された。
■「いのちの電話」のはずが…
米国・カリフォルニア州では2019年秋、中学生向けに発行された学生証に、いわゆる「いのちの電話」として誤って風俗ホットラインの番号が案内され、大変な批判を浴びたことがある。
誤変換や入力ミスを含め日常的に見かけるタイプミスだが、万が一それがミスではなく、ふざけてやっているのだとしたら、絶対に許されることではない。
・合わせて読みたい→とにかく明るい安村、ドッキリで電話番号公開され絶叫 「俺の番号だ!」
(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)