病院職員の「お産はまだ先」を信じた妊婦 真っ暗な駐車場で自力出産する事態に
「ものすごく痛いんです」。そう訴えた妊婦だが、病院の職員は「話す余裕があるならお産はまだ先」と考えた。
お腹が痛く出産が迫っている感覚がある妊婦が、病院から「大丈夫」「まだ生まれるまで時間がかかるので、もう少し自宅で待機を」と言われることは日本でも珍しくない。
ある20代の妊婦も「まだまだですよ」と言われそれをいったんは信じたが、結局は駐車場で赤ちゃんを産むはめになったことを、『The Sun』などが報じた。
■突然始まった陣痛
1月25日のこと、英国で暮らす女性(27)が陣痛を感じ、病院に電話をかけた。時間は午後8時半。痛みは強かったというが、職員の返事は「話す余裕があるのなら大丈夫、生まれませんよ」というもので、女性の入院を促すものではなかった。
それでも痛みはひどくなるいっぽうで、女性は約44分後に再び電話をかけることに。すると「なら検査に来てください」と言われたため、女性は恋人と車に飛び乗り病院へ向かった。
■極寒の駐車場で出産
病院まで、車で40分。ようやく駐車場に到着したものの、その場で破水した女性は焦った。恋人はすぐに助けを呼びに行き、女性も車から降りて病院の入り口近くまで移動することができた。しかしその後は車止めにしがみつき、「助けて」と叫ぶのが精一杯だった。
そうして陣痛に耐えているうちに、男の赤ちゃんが誕生。レギンスをはいたままの出産だったため、赤ちゃんは硬い地面に落下することは免れた。しばらくすると職員が車椅子を押しながら出てきたといい、ようやく女性は助産師らに救われた。