足利市山火事被害が約100ヘクタールに広がる ハイカーのたばこが原因か
山火事による消失面積広がる。2,3人のグループの一人が指にたばこをはさんでいたとの情報。
2021/02/25 20:45
栃木県足利市の山火事は、25日午後2時現在約100ヘクタールに燃え広がったと市が発表した。消防や自衛隊、隣県の防災ヘリで懸命な消火活動を行っているが、鎮圧までには10日から2週間ほどかかる見通しだという。
■隣県の防災ヘリもローテーション
危機管理課によると、25日現地では足利消防が消防車12台計84名が消火活動を行った。茨城県、埼玉県、宮城県、栃木県の防災ヘリがローテーションで上空から支援。自衛隊はヘリ5台で対応し、栃木県警は75名体制で警戒活動を続けている。
また、宇都宮地方気象台は、防災対応支援チーム(2名)を派遣した。さらに内閣府は25日午前11時に災害救助法を適用。避難対象世帯は54世帯で、9世帯15人がさいこうふれあいセンターに避難している。
■山頂付近の休憩所が出火元
市が出火元と推測しているのが、両崖山の山頂付近の休憩所だ。「2,3人のグループの中の年配者一人が、指にたばこをはさんでいた」との目撃情報もある。
両崖山付近は岩場もある人気のハイキングコースがあり、2019年には約190万人のハイカーが周辺を訪れている。今年に入ってからは周辺でのボヤの報告もあったという。
■鎮圧後に現場検証
危機管理課の担当者は、しらべぇ編集部の取材に対して「現在は鎮圧に全力を注いでおり、その後消防・警察による現場検証が行われると思う」と述べた。
SNS上では、「乾燥している山中でたばこを吸うとは何ごと」や「出火の原因となった人物を早急に特定すべき」、「高尾山でも普通にたばこを吸っている人を見かける」といった声があがっている。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)