大破事故のタイガー・ウッズ再起は可能か 両脚に複雑な負傷で神経損傷の懸念も
昨年12月、椎間板切除の5度目の手術を受けており、リハビリ期にあったタイガー・ウッズ選手。このたびの深刻な交通事故で、さまざまな危機が囁かれ始めている。
プロゴルフのタイガー・ウッズ選手（45）が、カリフォルニア州ロサンゼルス市の近郊で現地時間の23日午前7時20分頃、車を大破させる横転事故を起こし、現在は病院で治療を受けていることが速報で伝えられた。
その後もロサンゼルスのメディアが続々と情報をアップデートさせている。
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■本人は通報できず
事故の現場は、ロングビーチの西方20km近くに位置するパロスベルデス半島の崖の上にある、ランチョ・パロス・ベルデスとローリング・ヒルズ・エステートの境界付近。坂道やカーブも多く、以前から事故が多発しているポイントだという。
ロサンゼルス郡保安官事務所や消防当局による記者会見では、命に別状はなく、救出時には意識もあったとされるウッズ選手だが、救急通報は付近の住民からだったという。
■なかなか体を引き出せず
ヘリからの空撮映像を見る限り、運転席のドアは大きく開くものの、気になるのは救出にかなりの時間がかかっていたことだ。
『NBC Los Angeles』は郡保安官事務所の説明をもとに「requiring him to be cut out of the car」、つまり切り離すことへの了承を本人から得たと表現しており、ほかのメディアも「特殊な救助ツールを必要とした」と伝えている。
乗っていたジェネシスGV80のフロント部分は大破しており、ウッズ選手の体を引っ張り出すのがどれほど大変な作業だったか、これは最悪な状況を想像させる。
■左右両脚に複雑な怪我
またウッズ選手は単なる骨折などではなく、左右両脚に複雑な怪我を負っていると説明された。
会見の場では、記者から次々とダメージの深刻さや神経の損傷について質問が投げかけられたが、詳しいことは語られず、「ハーバー・UCLAメディカルセンターの最高の腕を誇る医療チームにより、現在ウッズ選手には懸命な手術が行われている」と説明されるのみだ。
友人として交流があった有名アスリートやセレブたちも、「ウッズ選手のプライバシーに配慮し、多くのことを詮索せず、静かに見守ってあげよう」という呼びかけがSNSなどで繰り返されている。
■レッスンの予定だったか
昨年のクリスマス頃に5度目となる椎間板切除術の手術を受け、リハビリ期にあったウッズ選手。元NBAマイアミ・ヒートのスター選手である、ドウェイン・ウェイドさんにゴルフを指導するなどしていた。
事故当時も、その後にやはり誰かにゴルフを指導する約束をしていたものの遅刻し、スピードを出し過ぎたのではないかとの情報もあるようだ。現場付近にはロス・ヴェルデス・ゴルフコースがあり、事故の原因も含め、そのあたりは今後に明らかになるものと思われる。
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（文／しらべぇ編集部・浅野 ナオミ）
