ユナイテッド航空機のエンジンが上空で爆発 残骸が民家に降り注ぐ
度々ニュースでも報じられている旅客機のエンジントラブル。願わくば離陸前に気づいてほしいものだ。
米国・コロラド州で現地の20日昼過ぎ、上空を飛行中だったユナイテッド航空機の右のエンジンが爆発して炎上。デンバー国際空港への引き返しを余儀なくされた。民家に残骸が降り注いだことを、地元デンバーほか全米の主要メディアが続々と報じている。
■離陸後まもなくトラブル
問題の旅客機は20日12時49分、ハワイのホノルルに向けてデンバー国際空港から飛び立った、ユナイテッド航空328便(ボーイング777型機)。
同機には231人の乗客と10人の乗員が搭乗しており、離陸後ほどなくエンジントラブルが発生。機長が管制塔に緊急着陸を要請し、13時30分頃にはデンバー国際空港に引き返した。
■負傷者ゼロは奇跡的
爆発炎上したエンジンの残骸は、デンバー市の北の郊外で、空港からは30kmほど西に位置するブルームフィールド市の広い範囲に降り注いだ。
ある民家の庭には大きなエンジン・ケーシングがそのままの形で飛び込み、負傷者の報告がないことだけは不幸中の幸いだという。
■画像や動画がSNSに
ガタガタと震えながら燃え尽きていくエンジンの様子を、果敢にも録画していた翼のすぐ後ろの窓際に座る乗客たち。そして地上でも、火を噴き煙を上げながら飛ぶ同機の様子を捉えていた人がいた。
様々な画像や動画がSNSなどで公開されているが、機長による落ち着いたアナウンスもあり、機内でパニックなどは起きておらず、誰もが無事な着陸を信じ祈り続けたという。
■「決して手を触れずご連絡を」
現在、国家運輸安全委員会 (National Transportation Safety Board)がユナイテッド航空とともに原因の調査にあたっているが、現場では警察が1,400人の住民を対象に「危険につき残骸には手を触れず、速やかにご連絡を」と協力を呼びかけている。
エンジントラブルの話題は時おり耳にするが、爆発炎上し、残骸が上空から降り注ぐケースもあるという事実は、改めて人々を震撼させている模様だ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)