飲み友達3名を殺し煮込んで食べた男 法廷でさらに狂気の真実を語る
この世の中にはごく稀に、人の肉を食べる「カニバリズム」と呼ばれる欲望を持つ人がいる。
人を殺して肉を食べるカニバリズム(人肉嗜食)。その狂気性について、家庭環境など生き様からヒントを得ようとする犯罪心理学者は多いが、この被告はなかでも特殊なケースだ。ロシアのある男の話題を、英国のメディア『Mail Online』『LADbible』ほかが報じた。
■3名の男性が行方不明に
2016年3月から1年の間に、ロシアのアルハンゲリスク州に暮らしていた59歳、43歳、34歳の男性3名が、突然行方不明になった。
行方を捜すとともに、警察は事件性を視野に捜査を開始。それぞれの交友関係を探るなか、捜査線上に浮かび上がってきたのは、エドゥアルド・セレズネフ(51)という共通の飲み友達の男だった。
警察の厳しい事情聴取を受け、「一緒に酒を飲み、泥酔したところで刃物で刺した」と殺害を認めたという。
■肉片を大型の鍋で…
さらに、セレズネフ容疑者は「遺体をバラバラに切断し、肉片は大型の鍋で煮込んで食べた。残りはビニール袋に入れ川に捨てた」と供述。3名の遺体の完全なる回収は困難だった。
また同容疑者は、殺害したある男性が暮らしていたアパートの部屋に、無断で移り住んでいた。男性の両親は警察に、「部屋を訪れたら見知らぬ男がいて、息子は出稼ぎで都会に行き、留守を預かっていると説明された」と話したという。
■「人間だけではありません」
人々を震撼させた連続人食い事件について、このほどロシアの最高裁判所で上告審が開かれた。
なぜ友人の肉を食べたいと思ったのかと問われたセレズネフ被告は、「人間だけが食べたかったわけではない」と予想外の答えを返した。犬、猫、鳥、その他の小動物を見つけると、捕まえては殺して食べていたというのだ。
その告白が、法廷のすべての人を青ざめさせたことは言うまでもない。
■精神鑑定では正気と評価
この被告については、当然ながら精神面での詳しい検査が行われており、そこで下った結論は「至って正気であり、十分に法的責任を問える」というものだった。
過去にも殺人事件を起こし、13年間の服役を経験していたセレズネフ被告には、仮釈放のチャンスが与えられない終身刑が言い渡された。日本と同様に、ロシアも人肉嗜食を裁く刑法が存在しない。殺人および死体損壊・遺棄事件として扱われたという。
・合わせて読みたい→デートした男性の肉を食べた疑い マッチングアプリ利用の数学教師を逮捕
(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)