1月から施行された「改正著作権法」 海賊版ダウンロードは刑事罰の対象に
2021年1月から施行されている「改正著作権法」。どんなことに注意すれば良いのか、弁護士が分かりやすく解説
2021年、今年も多くの法改正が予定されています。本記事では、中でもとくに注目すべき「改正著作権法」について解説致します。
■「改正著作権法」は生活にも影響
――2021年に予定されている法改正の中で、一般市民にも大きな影響がある法改正にはどんなものがあるのでしょうか。
齋藤弁護士:2021年に施行される「改正著作権法」は、多くの方に関係があるものではないでしょうか。この法律は、いわゆる「海賊版」といわれる正規ルートで作成されていない音楽創作物やコンテンツ、映像作品、娯楽物などの著作物全体に対する「海賊版」ダウンロードそのものを違法であることを規定しています。
■海賊版ダウンロードは刑事罰の対象に
――その法改正によって、気をつけることはどんなことがあるのでしょうか。
齋藤弁護士:何がなんでも違法だと判断されるのではなく、「違法にアップロードされたことを知りながら」という要件が付加されています。
なお、そもそも正規版が有償で販売されているものの“海賊版”をダウンロードした際は、刑事罰の対象ともなっていますので注意が必要です。海賊版を販売しなくとも、私的利用のためでも法律違反となります。
■約2割「違法な動画を見た経験アリ」
ちなみに、ニュースサイトしらべぇにはこのような調査データも。編集部が全国の20代~60代の男女1,664名を対象に実施した意識調査では、全体で23.4%の人が「ネットで違法な動画を見たことがある」と回答。
およそ4人に1人と考えると、今回の法改正は決して他人事ではないことが分かります。少しでも心当たりのある人は、これを機に改めてもらいたいものです。
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(文/しらべぇ編集部・齋藤 健博)
対象:全国の20〜60代の男女計1,664名(有効回答数)