槍玉にあがる菅首相の「住居」問題 加藤官房長官は「万全を期している」連呼
加藤勝信官房長官が定例会見に臨み、“首相の住まい”について記者陣からの質問に答えた。
13日23時に発生した福島・宮城における震度6強の地震。
発生直後、菅義偉首相は首相官邸に急ぎ移動し状況把握に入ったが、一方で「なぜ首相官邸に住まないのか」という議論も上がっている。それについて15日、加藤勝信官房長官が記者陣の質問に答えた。
■現在は赤坂議員宿舎住まい
官房長官定例会見で記者の質問が「官邸住まい」に集中したのは理由がある。
15日に行われた衆院予算員会で、立憲民主党の野田佳彦元首相から「(緊急対応が可能な)総理官邸になぜ入居しないのか」と質問があり、菅義偉首相は「常に対応できるよう取り組んでいる」と返答。
現在は首相官邸からほど近い赤坂衆院議員宿舎から通勤しているが、ヤジが上がるなど野党側を納得させる回答はできなかった。
■「初動対処体制に万全を」
菅政権初となる深夜の緊急参集となった13日。次なる余震も心配される現在、迅速な対応が可能となる「公邸住まい」の可能性を改めて記者陣から問われた加藤官房長官は、「緊急事態発生時には、移動可能なあらゆる手段を用いて参集することとしている」と説明。
その上で、「政府としては総理が公邸に入居するか否かに関わらず、国民の生命、身体、財産、または国土に重大な被害が恐れがある可能性が生じた場合、政府一体となった初動対処体制に万全を期している」と強調した。