パーティで大砲が誤爆し男性死亡 「サプライズ演出は嫌い」の声も多数
誕生日、結婚記念日、金婚式、そして商業施設のオープン。祝福のイベントには楽しい、あるいは派手なサプライズが準備されることは多いが…。
イベントの雰囲気を一気に盛り上げるためのサプライズ演出。だが、そこで大惨事が起きるようでは元も子もない。米国ミシガン州の民家で起きた爆発事故の話題を、『Click on Detroit』や『Detroit News』などが報じている。
■裏庭に大砲を準備
ミシガン州ケント郡のゲインズタウンシップで6日午後7時30分ごろ、パーティーを開催していたある民家から911番通報が入った。
その家では、もうすぐ生まれる赤ちゃんのためのベビーシャワーを開催しており、サプライズ演出のため裏庭に準備された大砲が誤爆。重傷者が出ているという内容に、パトカーや救急車のほかに爆弾処理班も出動した。
■「性別発表の直後に…」
大砲を用意したのは、ベビーシャワーを開催した一家の男性だった。警察の取り調べに対しては、「赤ちゃんの性別は男だと発表した直後に、発射する予定だった」と話している。
警察によると、裏庭に出ていたのは4人か5人。火薬が誤爆したことで大砲が破裂して周囲に吹き飛び、駐車中の車3台もダメージを受けているという。
この事故で犠牲になったのは、祝いの品を持って訪れていたエヴァン・トーマス・シルバさん(26)。住居に近いフリント市のハーレー医療センターに搬送されたが、死亡が確認された。
■これまでにも事故が発生
使用された大砲は、近年イベントでのサプライズ演出として人気が高まっているキャノン砲だった。
爆音とともに風船、紙吹雪やカラフルなテープが吹き上げることが可能で、タイミングを見計らって発射させると会場が盛り上がると知り、オークションで購入したという。だが、そのタイプの大砲による事故は全米各地で発生。死傷者を出し、山火事や家屋の爆発なども報じられてきた。
■4人に1人が苦手なサプライズ
しらべぇ編集部が全国10〜60代の男女3,140名を対象に調査したところ、全体の26.8%が「サプライズが嫌い」と回答。多くの年代で、男性の割合が高いこともわかった。
サプライズを考案した側は興奮や感動を求めるのだろうが、その通りになるかどうかはわからない。爆音が轟くような演出が、幼い子や妊娠中の女性も参加するベビーシャワーに本当に必要なのか、「センスや良識を疑う」との声も多いようだ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)
対象:全国10代~60代の男女3,140名 (有効回答数)