16歳少女が3歳いとこを守りソリで激突死 命懸けの優しさに称賛の声集まる
面倒見が良い子が多い長男・長女。だが下の子をかばい、本人は我慢し遠慮していることもある。まさに長女の少女に、悲しい事態が起きた。
雪遊びが楽しいこの時期、近所の公園の丘でソリ滑りを楽しんでいたいとこ2人が、悲劇的な事故に見舞われた。3歳の男の子をかばうように、大木に激突した高校2年生の少女。
誰にも愛され慕われた彼女の死に、親戚らが打ちひしがれていることを、アメリカの『CBS News』や『Inside Edition』などが報じている。
■ソリで大木に激突
アメリカ・ニューヨーク州ナイヤガラ郡のルイストンにあるクライド・L・バーマスター公園で、今月6日、いとこである3歳の男の子と一緒にソリ滑りを楽しんでいたレニー・ヒルさん(16)が、丘のふもとの大木に激突して死亡した。
ふたりは救急車で病院に運ばれたものの、レニーさんは搬送中に死亡。男の子はケガの治療を受け、すでに自宅に戻っているという。
■面倒見がよい少女
郡保安官事務所によれば、事故の直前、危険を察したレニーさんは足でブレーキをかけ、ソリをひっくり返すようにして男の子を脇に払ったが、本人は大変な勢いのまま木に激突していた。レニーさんは男の子をかばうようにして亡くなっていたのだ。
4人きょうだいの長女であるレニーさんは、普段から下の子の面倒をよく見る優しい性格で、誰からも慕われる存在だった。
母親のアレクシスさんは、メディアの取材に「いとこをかばって自分が犠牲になるなんて、優しいレニーらしいです。本能で動いたのでしょう。娘がもうこの世にいないなんて…」と涙ながらに語っている。