東国原英夫氏、森喜朗氏の会長辞任劇を分析 小池知事の引導説は否定
森喜朗氏のJOC会長辞任に関し、トドメを刺したと言われている小池百合子都知事。これに東国原英夫氏が異論を唱えた。
元宮崎県知事・衆議院議員の東国原英夫氏が、13日に自身のツイッターを更新。森喜朗氏のJOC会長辞任劇に対し、自身の見方を示した。
■ローカル番組でコメント
東国原氏は同日放送の『胸いっぱいサミット!』(カンテレ)に出演。森氏辞任に関して、4者会談欠席で抗議の意志を示し、結果的に引導を渡したと言われている小池百合子東京都知事を称賛する橋下徹氏の見解に異議を唱えた。
東国原氏は欠席が辞任の決定打になったと分析する橋下氏に、「決定打はその前にあった。(五輪の放映権を所有するアメリカTV局)NBC・IOC(の声明)が決定打だった」と反論。
小池氏が強硬姿勢に出たのは、今夏予定されている東京都議選に向けた、単なるパフォーマンスだとの見方を示した。
■ツイッターで持論を補足
放送後も、東国原氏は同発言を報じたニュース記事に対し、ツイッターで「森前会長の辞任の決定打は、IOC声明・ワールドワイドパートナーやNBCの公式声明である」と改めて指摘。
さらに、同ツイート内で「2月9日時点で外堀は全て埋まっていた。それに小池都知事は後から乗っかっただけ。四者会談欠席表明の前、自民党と公明党の選挙協力の発表があった。それに対する牽制も」と、番組でコメントしたことを再度まとめたのだった。
■時系列を追っていくと…
IOCは女性蔑視発言後の森氏が謝罪したことを受け「問題は終了した」としていたが、9日になって「発言は完全に不適切」と不快感を表明。
NBCは10日付の公式サイトに「彼は去らねばならない」「彼は今、五輪の聖火を落とした」「中途半端な謝罪の後で職に留まった」などと痛烈に批判した記事をアップし、小池氏は同日に会談拒否を表明していた。
こうして時系列を追っていくと、確かに小池氏の決断はIOC・NBCといった国際世論を受けてからのもの。小池氏はあくまでこれを利用しただけであり、決定打ではないという東国原氏の認識も頷けるだろう。
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(文/しらべぇ編集部・玉山諒太)