小池都知事、森会長に代わる「ふさわしい人物像」記者陣に明かす
東京五輪・パラリンピック組織委員会の後任は誰に? 小池都知事が語った理想の人物像とは…
2021/02/12 17:45
12日、東京都の小池百合子都知事が都庁にて定例会見を実施。東京五輪・パラリンピック組織委員会の新会長にふさわしい人物像について言及した。
■森会長からの電話内容とは…
会見終盤、“女性蔑視”とも取れる発言が国内外から批判を浴び、辞任を表明した同委員会の森喜朗会長から、前日に直接電話があったことを明かした小池都知事。
「会長についてご自身の決意をお伝えいただいた。大会の開催に向けて、長年に渡って尽力されてこられました森会長には改めて敬意を表したいと思います」と語る。
東京五輪・パラリンピックの理念は多様性と調和。小池都知事は大会を契機にしてジェンダー平等を実現し、よりよい未来へつなげることが何よりも必要であることを強調していた。
■東京にとってはチャンスに?
会長職の後任には、元日本サッカー協会会長の川淵三郎氏の名前が挙がるも、森氏が直接川淵氏に打診するというやりとりが問題視され、現在は白紙状態となっている。そんな中、集まった報道陣から「今後の新会長の選出にあたって、どのような人選が望ましいか」という質問が飛ぶ。
小池都知事は、「世界から大変注目を集めているのが、『今後の会長職がどのようにして決まっていくのか』『誰なのか』ということだと思います」と前置きをした上で、「今後この大会がオリンピック憲章、アジェンダ2020など、どのようにして世界に発信していくのかが注目の的であり、逆にいえば東京にとっては発信のチャンスになっていくかと思います」と説明した。
■どのような人物が適任なのか
どういう人物が会長に適任かについては、「大会のコンセプトをよく理解していくことが大切。ですから多様性と調和、このことについて自らが発信をし先頭に立つような方、これが必要な要件ではないか」と話す。
さらに、「後任の会長に女性を選出することについてはどう思うか」という別の記者からの質問に対しては、「日本独特のご質問だと思います。女性男性ではなく多様性と調和、これを実現していくためにどういうリーダーが必要なのかが問われているのでは」と、あくまでも大会の理念を理解している人物の選定が望ましいことを力説した。
さまざまな情報が錯綜している東京五輪・パラリンピック組織委員会の後任問題。はたしてどの人物が会長に就任するのだろうか。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)