全豪オープンテニス前の隔離に抗議したジョコビッチ インタビューで嫌味な質問も
新型コロナウイルスのワクチン未接種のまま世界各地に遠征し、試合に出場するスポーツ選手たち。どんな人気選手でも「特例」は許されない。
昨年6月、新型コロナウイルスに感染した男子テニスのノバク・ジョコビッチ選手。マスクなしでハグや握手を交わし、ナイトクラブのパーティで半裸になって大騒ぎしていた彼には、批判の声が相次いだ。その記憶も新しいなか、この度の全豪オープンで…。
■14日間の隔離措置に抗議
8日に開幕した全豪オープンテニス男子の初戦で、フランスのジェレミー・シャルディー選手を相手に、圧倒的な強さを見せたノバク・ジョコビッチ選手。
彼は、新型コロナウイルス対策の一環として主催者から全選手に示されていた、ホテル客室内での14日間の隔離措置に強く抗議したうえ、「練習できるようコート付きのプライベートハウスを」と要求し、物議を醸していた。
■比較的安全なはずのテニス
テニスは、ダブルス以外そもそも身体的な接触がないスポーツゆえ、移動、ホテル滞在、会場における観客同士の間隔やマスク着用に気を付けることで、新型コロナウイルスにおいては比較的安全なスポーツだと考えられてきた。
だが、昨年6月のエキシビションマッチ「アドリア・ツアー」では、ジョコビッチ選手ほか複数の選手が、とんだ油断のなか自ら密の状態をつくって新型コロナウイルスに感染した。あの騒動も、今回のような厳密な措置が示された一因となった感はある。