母親の元カレに襲撃された11歳男児 瀕死状態で情報提供し逮捕に貢献
家族を殺され自身も重傷を負わされた男の子が、息を引き取る前に、犯人に関する重要な情報を明かした。
たった11歳の幼い男の子が悲劇に見舞われ、致命傷を負った。しかし犯人逮捕に立派に貢献して旅立ったことを、『New York Post』などが報じた。
■母親の元カレが暴走
米国・ミネソタ州で暮らしていた男の子(11)は、若い母親(30)、そして姉(14)と一緒に暮らしていた。
母親にはテキース・ジョーンズ容疑者(26)という交際相手がいたが、関係が徐々に悪化したことから、数週間前に別れを決意。にもかかわらず男は訪問を繰り返して暴力的な態度で家族を怖がらせ、1月30日には銃を持って家に入り込んだ。
このとき男は慌てる家族に銃口を向け、母親を2回、姉を10回撃って殺害。男の子も銃弾を浴び倒れたが、即死は免れた。
■死ぬ前に見せた意地
同日午後3時頃、ふらりと訪問した親戚が家に入り驚愕。あちこちに飛び散った大量の血痕を見て慌てふためき、「助けにきてほしい」と通報した。
このとき男の子はまだ生きていたが、意識は混濁し、ゴボゴボと苦しそうな音を立てて息をしていたという。駆けつけた救急隊員は手遅れになる前に「誰が撃ったの」と質問し、男の子はそれに「キース」と答えた。
その後すぐに病院に搬送された男の子だが、状態はまったく良くならず、数時間後に死亡。それでも男の子の証言が決め手となり、警察は容疑者の特定に成功した。