クモ恐怖症の人々を震撼させた少年の挑戦 『ギネス世界記録』動画を公開

恐怖の対象はさまざま。昆虫全般、鳥類、ネズミ、猫などが苦手だという人もいる。

2021/02/07 06:00

クモ
(Baerbel Schmidt/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

日常で、ふとした瞬間に発見することがあるクモ。この小さな生き物に特別な恐怖心を抱いている人は、これからご紹介する話題はおそらく耐え難いものに違いない。『ギネス世界記録』に認められたある少年が、再び大きな話題になっている。


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■小さいクモにも震え上がる

専門的にはアラクノフォビア(Arachnophobia/クモ恐怖症)という言葉もあり、クモに対する異常なほどの恐怖心を抱く人たちがいる。

どんなに小さいクモであっても、目にするだけで真っ青になり、悲鳴をあげる。年齢によっては心臓発作を起こしたり、咄嗟に逃げようとして転倒したり、自動車事故を起こしたりと、アクシデントにつながる可能性すら秘めている。

『ギネス世界記録』が今月1日、公式のツイッターやYouTubeで、そんな人々を震撼させる1本の動画を公開した。

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■体中を這い回るクモたち

クモ恐怖症の人々を、「とても見られない」「想像するだけで悪夢だ」と震え上がらせているその動画は、少年が特大のアクリルケースの中に、海パン1枚で横たわるところから始まる。

その体の上に大量のジョロウグモが投じられ、くすぐったさのなかで何匹まで投入を耐えられるかを競うものだった。

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■精神を集中させる少年

体長はメスが20~30mm、オスが最大10mmほどのジョロウグモ。彼らは立派な脚で肌の上を這い回り、チクチク感やくすぐったさを意識しないよう、少年は精神を集中させている様子だ。

2005年、この少年は125匹で新しい世界記録を打ち立てたが、このカテゴリーは動物保護の観点から2012年に廃止に。今月1日に改めて公開されたその動画は貴重なものだといい、再生回数はあっという間に30万回を突破した。


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■完全なる克服は困難か

数年前には英国で、内側側頭葉てんかんのため左扁桃体の一部を切除した40代の男性患者が、同時にクモ恐怖症も治ったことから、専門家らの高い関心を集めたことがある。扁桃体は、脳の中でも恐怖の体験やその記憶に深く関与する部分だ。

ほかには、映画『スパイダーマン』のクモが大量に出てくる7秒ほどのシーンを見る、という試みも話題になった。大嫌いなクモでも、心の準備ができている状態で繰り返し見れば慣れてくるという発想だが、残念ながら100%の克服は難しかったようだ。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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