足を滑らせた妻を夫が救おうと… 娘を残して200メートル崖から揃って滑落死
足を滑らせた妻に、咄嗟に手を差しのべた夫。妻の滑落を食い止めたい一心だった夫も、一緒に転落してしまった。
子供、そして仲間と一緒に外出したある夫婦。しかし帰り道でとんでもない悲劇が起きそろって亡くなったことを、『The Sun』などが伝えた。まだ幼い娘がいる夫婦の、あまりにも悲しい最期だった。
■外出先で起きた悲劇
イタリアで暮らしていたある男性(40)が、1月下旬に妻(35)、娘(5)、そして親しい友人らと一緒にカモニカ渓谷を訪れた。
数時間のハイキングを満喫したあと一行は帰ることにしたが、遊歩道の一部が雪で塞がれていたことから、よけて移動するはめに。崖が近く危険ではあったものの、どうにか前に進み遊歩道に戻ろうとしたその瞬間、妻だけがバランスを崩すアクシデントが発生した。
その様子を見ていた夫は、咄嗟に手を伸ばして妻をつかもうとしたが失敗し、夫婦そろって約200メートル下に落下してしまった。
■発見された夫妻
友人らはショックを受けつつ娘を連れて安全な場所に移動し、そこから通報。すぐに救急隊が現場に向かいヘリも出動したが、救出というより遺体の回収が目的だったようだ。
崖の高さを考慮すると、夫婦が生きている可能性は限りなく低い。そうほぼ確信しながらも懸命に捜索を続け、隊員らはようやく遺体の発見・回収に成功した。遺体の状態を確認した当局は、夫婦が落下とほぼ同時に死亡したと断定したという。